
2009年07月02日
「EUとグローバル・ガバナンス」(福田耕治編)が、駐日欧州委員会代表部広報部「ヨーロッパ2009年夏号(通巻第258号)」で紹介されました!
グローバリゼーションは、世界に何をもたらしたのか。環境・エネルギー問題、世界経済・金融危機、貧困と開発、人権問題、感染症予防など、グローバル化に伴う諸問題は、われわれの日常生活にも関わる身近な問題である。一国家の管理能力を超える地球規模問題に対して、これを歴史的に先取りするかたちで共同対処しているのが、EUによるガバナンスの試みである。本書は、こうした地球的規模問題の相互関連性を認識し、喫緊の政治経済課題の解決に向けて「持続可能な発展戦略」という長期的な視点から果敢に取り組んでいるEUの姿を、具体的な政策事例を通じて考察する論稿から構成されている。
本書では、第Ⅰ部で、気候変動対策と再生可能エネルギー政策、EUにおける資本移動の自由とその制限、EU基本権憲章とイギリス、EU保健医療政策と感染症制御ガバナンス、EU開発援助政策のガバナンスから構成される。第Ⅱ部では、駐日欧州委員会代表部のヒュー・リチャードソン大使による「EUのスマートパワー外交」の役割、駐日ベルギー公使による「リスボン条約のグローバル・ガバナンスへの貢献可能性」について論じられている。本書は、EUのさまざまな観点からの最新の議論と課題を提示しており、わが国のグローバル・ガバナンスへの貢献のあり方を考える上で非常に有益である。
出典:「ヨーロッパ2009年夏号(通巻第258号)」