
![]() |
無心になって、名文を読む――。
文学作品の価値というものは、その作品を好きかどうかという自らの主観のみで判断すればよい。その姿勢こそが、愛をもって文学と対峙することに他ならない。その信条のもとでなお、三読四読に堪えうる名作をセレクトし、心に残った余韻と残響について語った珠玉のエッセイ集。
【本書で取り上げている主な作家たち】
三島由紀夫、メアリ・シェリー、フョードル・ドストエフスキー、北条民雄、チャールズ・ディケンズ、エドガー・アラン・ポウ、井上靖、ジェイン・オースティン、ジョージ・ギッシング、三浦哲郎、梅崎春生、梶井基次郎、アルチュール・ランボー、中原中也、レフ・トルストイ、小林秀雄など(掲載順)
早稲田大学名誉教授。1950年生れ。埼玉県在住。
19世紀イギリス文学を専門とするかたわら、シェイクスピアや日本近代文学にも多大の関心をもつ。
主な著書:『子供たちのロンドン』(小沢書店、1997年)、『拾われた猫と犬』(同、2000年)、『はじめてのシェイクスピア』(王国社、2002年)、『シェイクスピアの遺言書』(同、2018年)、『ブロブディンナグの住人たち』(彩流社、2018年)、『英国の街を歩く』(同、2019年)、『ディケンズの眼』(早稲田大学出版部、2020年)、『千無のまなび』(彩流社、2024年)など。
主な訳書:T. L. ピイコック『夢魔邸』(旺史社、1989年)、S. タートルドブ『じじバカ――世界でいちばん孫が好き』(サンマーク出版、2002年)、C. ディケンズ『英国紳士サミュエル・ピクウィク氏の冒険』(未知谷、2005年)、A. テニソン『イノック・アーデンの悲劇・他』(大阪教育図書、2018年)など。
まえがき
異人
神の座
悲壮
人生告別
いのち
煽情好み
女の戦
恐怖のロマンス
耽読
新生
今は昔
夢まぼろし
妄執
中世回帰
詩魂
嵐
巨匠
あとがき