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ホーム > 文学・芸術, 新刊案内, 演劇 > 演劇は戦争体験を語り得るのか

写真:演劇は戦争体験を語り得るのか
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演劇は戦争体験を語り得るのか
戦後80年の日本の演劇から

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 監修/近藤つぐみ 編著

A5判 カラー口絵32ページ+本文157ページ

本体:2,800円+税(2025年6月2日発売)

ISBN:978-4-657-25007-0

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作品概要

 演劇に表現される戦争へのまなざし、問いかける言葉たち――。
 第二次世界大戦の終結から80年、いまだ私たちは戦争が脳裏をかすめる時代に生きている。「戦争という現実を前に、芸術は何ができるのか」。この普遍的な問いに答える糸口を見出すべく、11人の研究者、ジャーナリストらが日本演劇における戦争表象のありようを捉え直す。
 早稲田大学演劇博物館2025年度春季企画展「演劇は戦争体験を語り得るのか――戦後80年の演劇から」(会期:2025年5月12日―8月3日)に合わせて刊行!

【訂正情報】巻頭口絵におきまして、誤りがございました。お詫びのうえ、下記の通り訂正させていただきます。
正誤表(演劇は戦争体験を語り得るのか).pdf

著者プロフィール(編者、訳者等含む)

近藤つぐみ 早稲田大学演劇博物館助手
後藤隆基 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター特定課題研究員
松本俊樹 大阪音楽大学非常勤講師
高橋宏幸 桐朋学園芸術短期大学演劇専攻教授
岡室美奈子 早稲田大学文学学術院教授、演劇博物館前館長
矢内有紗 早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース博士後期課程
稲山 玲 静岡文化芸術大学文化政策学部芸術文化学科講師
徳永京子 演劇ジャーナリスト
関根 遼 早稲田大学大学院文学研究科演劇映像学コース博士後期課程
内田洋一 文化ジャーナリスト、演劇評論家
關 智子 早稲田大学演劇博物館招聘研究員
児玉竜一 早稲田大学演劇博物館長

目次など

序――演劇のなかの戦争、アーカイヴのなかの演劇(近藤つぐみ)

第1部 戦争当事者世代の劇作家たち
 1 三好十郎と〈戦争〉――なぜ三好戯曲は上演され続けるのか(後藤隆基)
 2 菊田一夫の『ひめゆりの塔』――宝塚と菊田の戦争協力と「贖罪」(松本俊樹)
 3 福田善之の戦後派焼跡演劇と焼跡音楽劇(高橋宏幸)

第2部 焼け跡世代の劇作家たち
 4 別役実と原爆/戦争/天皇(岡室美奈子)
 5 戦争は知らない――焼け跡世代の劇作家が描く戦争(矢内有紗)
 6 原爆を扱った井上ひさし作品における「言葉」と「再生」――『父と暮せば』『少年口伝隊一九四五』を題材に(稲山 玲)

第3部 2000年代以降の演劇と戦争 
 7 フィクションの力を借りて加害者の顔に光をあて、本当の始まりを探す(徳永京子)
 8 日本の現代演劇における想起/忘却のポリティクス──あるいは戦争の記憶とツアー・パフォーマンスをめぐる一試論(関根 遼)
 9 軽さと重さの反転――書かれた物語としての『ライカムで待っとく』(近藤つぐみ)

第4部 日本の演劇界と戦争の距離
 10 劇作家は戦争とどう向き合ったか――戦後演劇から野田秀樹へ(内田洋一)
 11 鑑賞行為の猥褻さを超えて――現代演劇における戦争の表象と距離(關 智子)

結びにかえて――「戦争体験」から「戦争演劇」まで(児玉竜一)

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