黒澤明をめぐる12人の狂詩曲

黒澤作品に触発された12人の執筆者たちが、黒澤明を求めて独自のアプローチでその世界にせまる。藪野健画・写真・フィルモグラフィ・主要文献なども収録。

黒澤明―名声以前、以後―　　　岩本憲児
都市映像としての『野良犬』　　　佐藤洋一
黒澤映画にみる常民の構造　　　橋本梁司
映ることと見ること―黒澤映画における反映と表象の主題系―　　　武田　潔
黒澤映画と能・狂言―『虎の尾を踏む男達』『蜘蛛巣城』『乱』を中心に―　　　三井庄二
『生きる』論　　　貴田　庄
黒澤明の描く場と時代　　　藪野　健
『羅生門』の音楽と早坂文雄　　　関谷浩至
ドストエフスキイと黒澤明―『白痴』をめぐる語らい―　　　井桁貞義
山本周五郎と黒澤明―『椿三十朗』『赤ひげ』『どですかでん』をめぐって―　　　井上明久
幽鬼の肖像―黒澤明と表現主義―　　　岩本憲児
黒澤明における＜老い＞　　　小林竜雄
黒澤明以後と複製技術時代のメディア　　　長　幾朗
フィルモグラフィー・主要文献　　　志村三代子編
あとがき　　　岩本憲児