ことばと文化のシェイクスピア冬木ひろみ編 A5判 320ページ 本体 4,200円+税 ISBN:978-4-657-07310-5 |
シェイクスピアの作品とその上演には、歴史の実態がどのように反映しているのか。シェイクスピアが生きた時代の世相の探求と、テクストの厳密な分析を通して、シェイクスピア劇の謎と魅力に迫る。
『リチャード三世』の魅力…………………………………………河合祥一郎
人頭パイの料理文化史的考察……………………………………山本真司
――『タイタス・アンドロニカス』の場合
善意献金……………………………………………………………篠崎 実
――歴史表象とアナクロニズム
「比ぶるものなき女王よ」…………………………………………清水徹郎
――表象不可能というレトリックとシェイクスピアのポエティックス
『お気に召すまま』の劇世界………………………………………中野春夫
――シェイクスピア喜劇版「イングリッシュ・ドリーム」
あなたを忘れない…………………………………………………本橋哲也
――『ハムレット』と記憶の闘争
『ハムレット』をどう読むか―ひとつの試み………………………大井邦雄
――早稲田大学エクステンション講座の場合
舞台のリズムについて……………………………………………大場建治
――シェイクスピアのテキストと翻訳
『リア王』と創造性…………………………………………………野上勝彦
――分析書誌学と本文批評の立場から
『二人の貴公子』の二重のまなざし……………………………冬木ひろみ
シェイクスピアの異文化パフォーマンス…………………………浜名恵美
――蜷川幸雄演出『タイタス・アンドロニカス』、
宮城聰演出『ク・ナウカで夢幻能な『オセロー』』、
野村萬斎主演『ハムレット』に関する考察