プルースト的エクリチュール川中子弘 A5判 434ページ 本体 6,500円+税 ISBN:978-4-657-03308-6 |
プルーストは表層の物語の下に何を描いたのか。「失われた時を求めて」の主人公の書法(エクりチュール)を綿密に分析して、錯綜する作品の構造・人間関係・文や語句等を読み解く。
Ⅰ 先の尖ったものによる痕
1 同性愛のサディスム
2 釘という筆記具
3 墓石のクリスタルランプ
4 上の部屋の孤独な用事
5 <赤い乳房>の塔
6 受精論
7 マルタンヴィルの鐘楼
Ⅱ 言葉という食べもの
1 真に栄養あるもの
2 アルベルチーヌのアイスクリーム
3 マドレーヌ菓子
4 接吻について
5 「不在とは真の現前である」
6 コンブレの母の文章の贈与
7 天上の食べもの
8 草上の昼食
Ⅲ 住まい探求
1 ゲルマント夫人の中の城館
2 住居幻想
3 楽園追放
4 食べものの建築物
5 水底の宮殿
6 作品という住まい
7 鳥類的居住術
8 ソナタに住む死者
Ⅳ サン・マルク寺院の秘儀