![]() |
![]() |
宮廷バレエとバロック劇伊藤洋 A5判 286ページ 本体 4,600円+税 ISBN:978-4-657-04205-7 |
豪華な大広間で詩を朗読し、歌を唱い、音楽にあわせて舞踊をおどった宮廷バレエ。それはまたバロック劇にも通じていた。17世紀フランスの宮廷の世界を鮮やかに描き出す。
第 I 部 宮廷バレエの初期
宮廷バレエ概観
宮廷バレエの誕生
『王妃のバレエ・コミック』の構成
一六世紀末の宮廷バレエ 三編
『アルシーヌのバレエ』
『ルノー救出のバレエ』
第 II部 バロック劇
一六三〇年前後の演劇
バロック建築・彫刻の根本精神
コルネイユの作劇技法―初期作品をめぐって―
コルネイユ作品にみる国家意識
ロトルー『聖ジュネ正伝』のバロック性
モリエール『ドン・ジュアン』成立の問題
第III部 舞台上演と研究
日本における最初の『ル・シッド』
フランスにおけるモリエール劇、バロック劇の上演
フランスにおける一七世紀演劇研究の現在―レトリックを広く解釈する―