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ホルスト・ブレーデカンプ 著 / 藤代 幸一・津山 拓也 訳
四六判 274ページ / 定価:3,200円+税(2026年9月7日発売)
名著復活!!
16世紀から18世紀のヨーロッパで、貴族や学者が自らのコレクションを陳列するために作り出したクンストカマー。ヴンダーカマー=驚異博物館とも呼ばれるその収集室は、豪華絢爛な美術品のコレクションを展示するのみではなく、ときに奇妙な機械、剥製、玩具、異国物、武具といったものからなる混沌世界を覗かせた。
その驚異の世界を探究した古典的名著が本書である。著者ブレーデカンプは、陳列室の空間に人間と自然の関係のありようを見た。「自然物―古代の彫像―人工物―機械」というクンストカマーの原理から、自然と人工とは、そして芸術とは、と問いかける。その考察の範囲は、チェリーニの逸話にはじまり、フランシス・ベーコン、デカルト、キルヒャー、ライプニッツ、リンネ、ゲーテからパウル・クレーまでにわたる。1996年刊行の法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス)版に加筆修正を施し、原著2000年版で追加された「新版へのあとがき」を新たに訳出した。「凋落一途の人文系が立ち直れる稀有のチャンスが来た。」(高山宏氏・帯文より)解説=田中純「ブレーデカンプのプログラムークンストカマーからイメージ学へ」。帯=高山宏。エディトリアル・デザイン=佐藤ちひろ(工作舎)。
坂牛 卓 / 平瀬有人 著
新書判 296ページ / 本体:1,000円+税(2024年9月30日発売)
本書は、第一線で活躍する二人の建築家が、さまざまな芸術における“窓(フレーム)的表現”を参照しながら、それが私たちの暮らしや世界観と密接に結びついていることを、建築家としての現場での経験をもとに明らかにし、「世界」と「窓」とをめぐる従来の議論に建築論的転回をもたらさんとする野心的な論考である。演劇(プロセニアムアーチ)や絵画(額縁)、映画(フレーミング)など、異なる表現における「窓」の役割を分析するいっぽうで、風景を切り取るフレームとしての窓、建物の内外をつなぐ通路としての窓、建物の内部で隔てられた空間同士をつなぐ窓といったように、建築における「窓」の機能についても、独自の視点から多角的な分析を加える。その目線は、近代建築の超克まで見据えており、建築論や都市論の読者はもちろんのこと、メディア論や表象文化論の読者にも楽しんで頂ける、奥の深い内容となっている。