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ドイツ史の終焉仲井斌 A5判 236ページ 本体 3,800円+税 ISBN:978-4-657-03619-3 |
東西ドイツは統一に至るまで、どのような歴史認識の下に国家を築いてきたのか。文献・資料を駆使して、苦難に満ちた政治と歴史の葛藤を明らかにする。
第1章 ドイツ史の終焉
―統一は普通の国民・国家を完成せしめたか
1 冷戦の終焉
2 「国民」形成とデモクラシーの乖離
3 「民族」概念と「国民」概念
4 「特殊な道」の五断層
5 二つのドイツ国家の国民概念論争
6 人工的な社会主義国家概念
7 ドイツ史の終焉
第2章 「歴史家論争」の歴史的意味
―西ドイツ史家による過去との対決と克服
1 戦後期とは何か
2 「歴史家論争」の系譜
3 ドイツ史の再発見
4 「過ぎ去ろうとしない過去」
5 「損害清算」と「歴史の公共的利用」
6 国民意識とアイデンティティの探求
7 ネオ保守主義・修正主義への警鐘
8 「歴史家論争」の今日的意味
第3章 ドイツ・第二の独裁 1
―DDR(東ドイツ)史をめぐるディスクルス
1 国家と歴史学、二重の崩壊
2 DDR史学の危機
3 体制史家自己批判シンドロム
4 ヴァルター・シュミットの転向
5 DDR史究明の三つのディスクルス
第4章 ドイツ・第二の独裁 2
―DDR(東ドイツ)政治体制をめぐるディスクルス
1 ポスト冷戦と全体主義論の復活
2 DDR史における全体主義概念
3 権威主義とポスト全体主義
4 ドイツ史における二つの独裁
5 DDR史の再構築と戦後ドイツ史
第5章 モデル社会主義の崩壊
―DDR(東ドイツ)の内部解体を世論の変化から読む
1 国家機密としての世論調査
2 モデル社会主義DDR
3 劇場国家の私的空間「ニッチ」
4 社会科学系世論調査の党派性
5 調査に見る社会主義賛歌
6 ライプチヒ中央青年調査研究所
7 八〇年代後半、DDR崩壊への兆し
8 DDR崩壊の始まり
9 決定的な年、一九八九年
10 ルーツなき社会主義ナチオーン
11 結語