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拡大する放射能汚染の実情と,わが国の放射能規制の現状。自身と大切な家族を守るために知っておくべき事実を,日弁連原子力問題PT メンバーの弁護士が明らかにする。
全国学校図書館協議会選定図書。
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「環境基準もなければ,放射性物質による大気汚染,水質汚濁,土壌汚染等についての法律もない。除染をやろうにも何の法的基準もない,また,放射性物質がついた廃棄物をどうするかも,何の法もないのでどうしようもない。(中略)過去の汚染を参照しながら,今回の2011年福島原発事故による汚染の今後を示唆する。全体として,放射能についての基礎的知識を得るのに最適な書物である。」
『自由と正義』(2012年6月号)より。
「福島第1原発事故から1年が過ぎたが,この間,県民は『何が正しいか,何を根拠として行動すればよいかの確信を持てない状態』(日置雅晴著「拡大する放射能汚染と法規制」早稲田大学ブックレット)に置かれ続けてきたといっていい。」
2012年4月5日福島民友新聞「編集日記」より。
著者紹介
日置雅晴
早稲田大学大学院法務研究科教授
弁護士(神楽坂キーストーン法律事務所)
1956年三重県に生まれる。
1980年東京大学法学部卒業。司法修習34期。
弁護士として主に都市環境問題等に関わる。
[主な著作]『市民のためのまちづくりガイド』(編著),学芸出版社,2000年;『自治体都市計画の最前線』(編著),学芸出版社,2007年など。
序 放出された放射能
1 放出された放射能の量
2 放出された放射能量と汚染レベルの具体的イメージ
3 今回の事故は最悪だったのか
第I部 なぜ放射能はわかりにくいのか
第1章 放射能とは
1 放射能とは
2 放射性物質量と放射線強度
第2章 放射能が人体に及ぼす影響の不確実性
1 急性症状と長期的影響,被曝の状況
2 非特異疾患と因果関係
3 しきい値の存否と低線量の影響
4 自然放射能の存在
5 放射線の違いと核種の違い
6 外部被曝と内部被曝
7 有益な放射線利用との関係
8 十分な実証データがないこと――過去のデータの歴史的意味
9 政策的判断の余地とバイアス
第II部 拡大する放射能汚染と法規制の現状
第3章 わが国における放射能規制の基本的事情
1 行政規制の社会的な意義と放射能規制の問題
2 放射能に関する環境基準の不存在と被曝限度
第4章 放射能の空間線量に関する規制
1 事故後の原発周辺地域における規制
2 モニタリングポスト値の問題点
3 東京都内における汚染の実情
第5章 土壌汚染および放射性廃棄物に関する規制
1 土壌や放射性廃棄物に関する規定の不存在
2 深刻化する土壌汚染の実情
3 首都東京圏の汚染の実態
4 放射性物質問題で破綻寸前の首都圏の生活インフラと対策法
第6章 食品汚染に関する規制
1 食品汚染に関する基準
2 食品汚染をめぐる状況
3 牛肉汚染問題が教えた食品安全確保の問題点
補 論 過去の放射能汚染との比較
1 過去の大気圏内核実験による汚染との比較
2 大気圏内核実験による食品汚染
3 ビキニ水爆実験と水爆マグロ
最後に――そしてこれから