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ホーム > 歴史・哲学 > 近代日本語の起源

写真:近代日本語の起源
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近代日本語の起源
幕末明治初期につくられた新漢語

孫 建軍 著

A5判 324ページ

本体 3,700円+税(2015年9月5日発売)

ISBN:978-4-657-15012-7

TSUTAYA
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作品概要

 17世紀以来、西洋文化の受容過程に誕生した新漢語は、現代中国語と日本語の共通財産である。「洋学」「国際」「英国」「米国」「露西亜」「大統領」「国会」「民権」「義務」など、日本の幕末維新期に成立した社会科学用語を対象に、漢訳洋書の影響を踏まえながら、その形成過程における新漢語発生のメカニズム、伝播のルート及び定着の過程を分析する。西洋文化の受容における日中の相違を解明した一書。
 本書の特色として、従来注目されなかった漢訳洋書『致富新書』の日本における翻刻版と、同書の翻訳版『致富新論訳解』の分析が挙げられる。また、西洋人宣教師が幕末維新期の啓蒙知識人との交流などを通じて、東アジアにおける近代知の空間形成に触媒的な役割を果たしたことを明らかにした点も、先行研究にないユニークな特徴の一つである。

著者プロフィール(編者、訳者等含む)

1969年中国江蘇省生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程修了(Ph.D)。北京語言大学講師、国際日本文化研究センター(在京都)講師を経て、2004年より北京大学外国語学院日本語言文科系副教授。2012年11月から2015年8月まで早稲田大学社会科学総合学術院客員准教授を兼務。

目次など

序 章
 第1節 研究の目的
 第2節 新漢語と日中語彙交流における研究の歩み
 第3節 新漢語の時期と範囲
 第4節 本書の構成

第1章 漢訳洋書の伝来と近代日本語
 第1節 漢訳洋書と近代中国語
  1 漢訳洋書の内容
  2 宣教師の造った近代中国語
  3 造語の限界
 第2節 漢訳洋書の和刻と近代中国語の移入
  1 漢訳洋書和刻の三つの段階
  2 幕府の洋学機関と洋学者たち

第2章 西洋認識の用語の成立
 第1節 西洋化の用語
  1 「洋学」の成立
  2 「国際」の成立
 第2節 西洋国名の漢字表記
  1 「英国」の成立
  2 「米国」の成立
  3 「露西亜」の成立

第3章 政治・法律用語の成立
 第1節 政治用語
  1 「大統領」の成立
  2 「国会」の成立
 第2節 法律用語
  1 「民権」の成立
  2 「義務」の成立

第4章 三つの『致富新書』と明治初期の経済用語
 第1節 三つの『致富新書』
  1 鮑留雲=ブラウン
  2 翻刻版『致富新書』
  3 和訳版『致富新論訳解』
  4 ブラウンと翻刻・和訳版
 第2節 S.R.ブラウンと明六社
  1 明六社での演説
  2 ブラウンの明六社での講演のきっかけ
  3 講演の内容と使用言語について
 第3節 『致富新論訳解』に見る維新期経済書の翻訳事情
  1 独特の2部構成「本文+訳者曰ク」
  2 『世渡の杖』の引用
 第4節 明治初期における経済用語の諸相
  1 明治初期経済用語使用の特徴
  2 「商事」の場合――新造語の可能性

終 章
 第1節 新漢語成立の九つのドラマ
 第2節 新漢語研究の新たな展開
 第3節 人的交流ネットワークの解明

 資料
 引用資料及び参考文献
 あとがき
 索引

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