ホーム > 政治経済・法律・ビジネス, 新刊案内, 早稲田大学学術叢書, 自然科学 > 格差社会の住宅政策
米国ロサンゼルス市におけるアフォーダブル住戸の供給手法としてのミックスト・インカム住宅の可能性に着目し、近年貧困問題が深刻化しつつある日本の低・中所得者に対する有効な住宅政策を探る。
序章 グローバル経済がもたらした日本の雇用の変化
広がる格差と多様化する住まい方
第1章 日本と世界の低・中所得者と住宅事情
第1節 日本の低・中所得者はどれくらいいるのだろうか?
1 日本の低・中所得者の定義
2 日本の低・中所得者の割合
第2節 日本の低・中所得者はどこに住むのだろうか?
1 公営住宅
東京都青山1 丁目アパート
2 シェアハウス
シェアハウスとは/シェアハウスの実情/ケース1 「自由と生存の家」プロジェクト/ケース2 NPO 法人「ほっとポット」
3 脱法ハウス
4 ネットカフェ
5 ホームレス
第3節 世界の貧困の現状と割合
第4節 世界の住宅政策
1 移民と所得格差
2 日本と欧米主要国の住宅政策の歴史
第2章 アメリカの低・中所得者向け住宅政策とミックスト・インカム住宅
第1節 アメリカにおける新たな取り組み
第2節 アメリカの低・中所得者向け住宅政策
第3節 アメリカのミックスト・インカム住宅の歴史
第4節 アメリカのミックスト・インカム住宅事例とその類型化
ケース1 Centennial Place,ジョージア州アトランタ市/ケース2 St. James Terrace Apartments, ニューヨーク州ヨンカーズ市/ケース3 Emery Bay Ⅱ, カリフォルニア州エメリービル市
第5節 ミックスト・インカム住宅開発の長所・短所
第3章 ロサンゼルス市のミックスト・インカム住宅
第1節 ロサンゼルス市のミックスト・インカム住宅
第2節 ロサンゼルス市の概況
セントラル・シティ(通称:ダウンタウン)/セントラル・シティ・ウエスト/ロサンゼルス市における2 つのエリアの位置づけ
第3節 ロサンゼルス市の住宅問題
第4章 ロサンゼルス市のミックスト・インカム住宅の開発手法
第1節 ロサンゼルス市のミックスト・インカム住宅
1 ファンド
低所得者用住宅税額控除(LIHTC)/免税債/CRA によるローン
2 アフォーダブル住戸比率と所得制限
CRA ローンの適用条件/免税債の適用条件/低所得者用住宅税額控除(LIHTC)の適用条件
3 契約期限
4 ま と め
第2節 ミックスト・インカム住宅のアフォーダブル住戸供給手法としての可能性
1 立 地
2 建物評価額
3 現地調査
4 ま と め
第3節 ミックスト・インカム住宅の建築計画
1 アフォーダブル住宅インセンティブ
2 建築計画におけるインセンティブの影響
階数への影響/基準階平面型への影響/界壁への影響
第5章 これからの展望
参考文献
あとがき
索 引
英文要旨