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写真:中国独占禁止法
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中国独占禁止法
法体系とカルテル規制の研究

陳 丹舟 著

A5判 372ページ

本体 7,800円+税(2015年6月10日発売)

ISBN:978-4-657-15705-8

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作品概要

従来、社会主義国家とは無縁と考えられた独占禁止法であるが、2007年中国においても「反壟断法」として制定されるに至った。制定に至るまでの背景を、制定根拠となる立法理念の変遷とともに明らかにし、また、アメリカ、ドイツ、日本など競争法先進国における独占禁止法と中国のそれとの違いを明らかにする。

著者プロフィール(編者、訳者等含む)

対外経済貿易大学法学院専任講師。専攻は経済法。2005年 静岡大学人文学部卒業,2012年 早稲田大学大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)取得。2012年 対外経済貿易大学(中国・北京)専任講師就任。【主な著作】『中国反壟断法(独占禁止法)におけるカルテル規制と社会主義市場経済―産業政策と競争政策の「相剋」』早稲田大学出版部,2013年。

目次など

序 章

第1章 中国における競争法体系の構築――独占の概念を題材として
 第1節 中国の経済改革と経済法
 第2節 中国における競争法体系の構築
 第3節 中国競争法における独占の概念範囲
 第4節 小括

第2章 中国における産業政策、競争政策と競争立法
 第1節 社会主義市場経済について
 第2節 政府と市場の「相剋」とマクロ・コントロール政策へ
 第3節 産業政策と競争政策の「相剋」と競争関係立法
 第4節 小括

第3章 原則禁止主義と弊害規制主義――日独の経験と中国の課題
 第1節 原則禁止主義と弊害規制主義
 第2節 中国反壟断法におけるカルテルの規制は原則禁止主義か弊害規制主義か
 第3節 小括

第4章 水平的協定と垂直的協定
 第1節 水平的協定と垂直的協定を区別する意義
 第2節 水平的協定と垂直的協定に関する中国の学説
 第3節 立法過程における草案の変化
 第4節 小括

補 論 再販売価格維持行為規制の新動向
 第1節 最高人民法院の司法解釈
 第2節 ジョンソン&ジョンソン再販事件から見る再販売価格維持行為の規制
 第3節 まとめ

第5章 適用免除
 第1節 カルテルの適用免除を考察する意義及び日本の経験
 第2節 中国反壟断法における適用免除(あるいは適用除外)の基本論点
 第3節 適用免除の対象範囲
 第4節 適用免除の要件
 第5節 事前規制と事後規制
 第6節 小括

第6章 当然違法の原則と合理の原則
 第1節 「合理の原則」と「当然違法の原則」の概要
 第2節 中国のカルテル規制における「合理の原則」と「当然違法の原則」
 第3節 小括

第7章 規制機関
 第1節 論点の整理
 第2節 三つの論点についての中国における学説論争
 第3節 各草案の考察及び解説
 第4節 法施行後の規制機関について
 第5節 小括

第8章 カルテル規制の展開に関する事例分析
 第1節 初期(1970年代末~1993年:カルテルの萌芽期)の代表的事例
 第2節 第2期(1994年~2000年)の代表的事例
 第3節 第3期(2001年~2008年)の代表的事例
 第4節 第4期(2009年~)独禁法施行後の代表的事例
 第5節 小括

終 章 結びにかえて

 あとがき
 文献一覧
 中国反壟断法の独占的協定に関する規定の各次草案の仮訳(抜粋)
 英文要旨

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