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ホーム > 新刊案内, 早稲田大学学術叢書 > 対話のことばの科学

写真:対話のことばの科学
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対話のことばの科学
プロソディが支えるコミュニケーション

市川 熹 著

A5判 236ページ

本体 5,600円+税

ISBN:978-4-657-11711-3

amazon.co.jp

作品概要

 ことばは表出すると同時に消えていく(揮発性)にもかかわらず、なぜ対話は円滑に進むのか。声のイントネーションといったプロソディ情報が、実時間でのコミュニケーションを可能にしている実態を豊富なデータをもとに明らかにした意欲作。

目次など

第 1章 実時間コミュニケーションとプロソディ
 1 対話音声の不思議
 2 対話のことばの持つ情報
 3 音韻の構造
 4 プロソディ
 5 実時間対話
 6 実時間対話と合意形成
 7 人類の言語獲得と音声
 8 実時間言語──聴覚言語(音声),視覚言語(手話),触覚言語(指点字)

第 2章 対話研究の概要
 1 対話分析と分析単位
 2 言語行為論
 3 予測文法と投射
 4 言語レベルのモデルは対話の実時間性を説明できるか

第 3章 実時間音声対話を支えるもの
 1 対話音声の収録
 2 対話音声の実体
 3 予告と予測
 4 文構造情報とプロソディ
 5 実時間伝達支援機能とプロソディ
 6 あいづち
 7 音声のリズム構造

第 4章 手話(実時間視覚言語)とプロソディ
 1 自然言語としての手話
 2 手話対話の収録
 3 手話の記述法の試み
 4 ドラえもん手話とお面の手話
 5 日本手話の非手指信号とプロソディ
 6 日本手話の時間構造とプロソディ
 7 日本語対応手話のプロソディ
 8 手話 CG
 9 手話の学習
 10 手話テレビ電話とプロソディ

第 5章 指点字(実時間触覚言語)とプロソディ
 1 指点字との出会い
 2 指点字とは
 3 指点字の収録
 4 指点字の打点間隔と打点の強さ
 5 指点字文
 6 指点字における予告機能
 7 指点字の規則合成
 8 指点字のあいづち
 9 指点字システム
 10 指点字の学習
 11 そのほかの触覚を用いたコミュニケーション手段

第 6章 発話者の情報とプロソディ
 1 発話者情報
 2 感情情報・強調
 3 個人性

第 7章 身体動作・表情とプロソディ
 1 うなずき
 2 視線
 3 多人数対話と身体動作・視線
 4 言語発達と身体動作

第 8章 知覚・認知と実時間処理
 1 入力パターンの正規化
 2 知覚と実時間処理
 3 心的辞書と実時間処理

第 9章 実時間対話言語のモデル
 1 声・手話・指点字の言語特性
 2 実時間対話言語の持つ情報
 3 音声・手話・指点字のプロソディ
 4 実時間性を支える機能
 5 実時間理解のモデル
 6 対話言語の表出モデル
 7 実時間インタラクション
 8 実時間伝達支援情報の意義
 
おわりに
参考文献
索引
英文要旨

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