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国家とメディアの関係はどう変わるのか——。5つの“突発事件”(SARS事件、四川大震災、温州列車脱線事故、天津爆発事故、雷洋事件)報道から検証する。
中国における報道の自由に、ネットメディアはどのような役割を果たしているのか。
「本書は中国メディア研究の学術書でありながらも、中国社会の今後の変化を幅広く考察するうえで多くの素材とヒントを与えてくれる。」2018年3月17日 図書新聞にて紹介。執筆者:藤野彰氏(北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授)。
上海師範大学人文伝媒学院准教授、上海師範大学現代伝媒発展研究センター副主任。 2016年、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(ジャーナリズム)。
序 章 改革開放以降の中国のメディアの内容管理制度
第1章 SARS報道—情報隠蔽から情報公開へ
第2章 5・12四川大震災における中国メディアの報道実態—新聞とネットメディアを中心に
第3章 7・23温州列車脱線事故における中国世論の形成
—既存メディアとネットメディアの分析を通じて
第4章 8・12天津爆発事故における中国ネット世論の形成—新浪微博の分析を通じて
第5章 ソーシャルメディアと社会安全事件<世論>形成—雷洋事件をめぐって
終 章 突発事件報道の変容とあり方