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写真:建築工事における施工シミュレータ
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建築工事における施工シミュレータ
設計BIMと施工BIMとの橋渡し
(早稲田大学理工総研叢書シリーズNo.31)

嘉納 成男 著

B5判 オールカラー211ページ

本体 3,000円+税(2018年4月5日発売)

ISBN:978-4-657-18002-5

TSUTAYA
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紀伊國屋書店
MARUZEN & JUNKUDO
セブンネット
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作品概要

近年、建築工事が複雑化し、規模も大きくなるに従い、工事着工前の工事計画の綿密な検討が不可欠となっている。工事の生産性向上を図るためにも、工事の進捗状況を詳細にシミュレーションで再現し、問題点や改善点を見出す必要がある。しかし、現在市販されている数多くのシミュレーションソフトは、どれも建築工事用に開発されていないため、実用的ではない。
著者は、10年の日月をかけて施工シミュレーションの開発に心血を注いできた。本書で提案する「施工シミュレータ」は、その成果である。これにより、工事計画の問題点の把握やその改善策の立案に役立たせるとともに、工事計画の内容に対する関係者の情報共有と合意形成のツールになることが期待される。
豊富な図版とともに、シミュレータをやさしく解説。大規模建築に携わっている、あるいは関心のある施工者、設計者、必読の書。

「本書は施工シミュレータの方法論、プロトタイプシステム、開発課題などを明らかにし、より効率的に表現できるモデル構築のための研究成果をまとめた。施工シミュレータの開発を目指す人に必読の書。」2018年4月25日建設通信新聞にて紹介。

「シミュレータの開発をする者のみならず、大規模建築に携わる施工者、設計者、必読の書である。」『建築技術』2018年7月号書評欄にて紹介。

「本書では、建築工事の進捗状況を着工前にコンピュータ上で再現する「施工シミュレータ」の考え方を紹介。工事計画の問題点の把握やその改善策の立案に役立つとともに、計画の内容に対する関係者間の情報共有・合意形成のツールとして活用できる。」『防水ジャーナル』2018年7月号新刊図書欄にて紹介。

著者プロフィール(編者、訳者等含む)

早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科教授
1947年兵庫県神戸市に生まれる。1970年早稲田大学理工学部建築学科卒業後、同大学理工学部建設工学専攻大学院に進学、1977年同大学助手、講師、助教授を経て1988年より同大学教授。工学博士。専門は、建築生産、建築施工。建設産業の仕組み研究、施工や工事管理の合理化に関する研究に従事。1995年日本建築学会賞(論文)受賞。日本建築学会関東支部長(2000年6月~2002年5月)、日本建築学会副会長(2005年6月~2007年5月)。現在、建設経済研究所理事、日本VE協会理事、建設業災害防止協会参与。

目次など

 はじめに
 主要な論文一覧

CHAPTER01 施工とコンピュータ
 1 コンピュータ技術
 2 2次元図面から3次元図面への移行
 3 設計BIMから施工BIMへ

CHAPTER02 施工シミュレータの基礎
 1 施工シミュレータの意義
 2 施工シミュレーションの動向
 3 工事現場のシステム的な捉え方
 4 施工シミュレータの仕組み

CHAPTER03 施工モデルによる工事現場の表現方法
 1 工事現場の動きを表す4要素
 2 施工モデルの基本構造
 3 作業のモデル化
 4 空間のモデル化
 5 工程のモデル化
 6 物流のモデル化
 7 実体の動きのモデル化

CHAPTER04 アルゴリズミック計画
 1 施工モデルにおけるアルゴリズミック計画の仕組み
 2 投入要素条件による取付け部材の選定
 3 作業者の移動径路の探索
 4 仮設置き場における資材の配置
 5 部材の取付け順序
 6 繰返し工程への作業者の適正配分

CHAPTER05 施工シミュレータの事例への適用
 1 PCa造集合住宅工事への適用
 2 鉄筋コンクリート工事への適用
 3 集合住宅の内装工事への適用
 4 パネル間仕切り壁工事への適用
 5 繰返し性のある纏まり作業工程における作業者配分への適用

CHAPTER06 施工シミュレータの課題

 おわりに
 資料[主要関数一覧]
 索引

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