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写真:思想の政治学
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思想の政治学
アイザィア・バーリン研究

森 達也 著

A5判 328ページ

本体 4,000円+税(2018年5月31日発売)

ISBN:978-4-657-18803-8

TSUTAYA
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作品概要

われわれは思想とどのように付き合えばよいのか。
政治的自由論とその批判、価値多元論と自由主義論、ナショナリズムとシオニズム、思想史分野における業績、そして知識人としての人物像……。
英国の政治思想家アイザィア・バーリン(Sir Isaiah Berlin, Order of Merit, 1909-1997)の自由主義思想の特質を明らかにし、全体像を描き出す。

「これまで断片的に語られてきたバーリンの思想の全体像を、「品位ある政治」とシオニズムの相克として浮かび上がらせる。」山本圭氏(立命館大学法学部准教授)が、2018年上半期に出版された書籍の中で印象に残った1冊として紹介(『図書新聞』2018年7月21日号)。

「著者によって、積極的自由と消極的自由というバーリンの隠喩が、一九五八年という文脈を背景として解明された上で、二一世紀のわれわれが生きる分脈において再創造されることを期待したい。」『図書新聞』2018年9月8日号にて紹介。評者:濱真一郎氏(同志社大学法学部教授)。

「初期の哲学研究から自由主義を中心とする政治構想、対抗啓蒙やロマン派に関する思想史研究、そしてシオニズムやイスラエル問題に対する発言まで、バーリンのテキストを入念に検討するだけでなく、バーリン研究の膨大な蓄積、さらには関連する思想動向をも参照するなど、濃密というほかない分析を提供している。」『政治哲学』第25号にて紹介。評者:乙部延剛氏(茨城大学人文社会科学部准教授)。

「本書は、思想家研究でありながら、現代の規範理論への貢献も考慮したものであり、それは、魅力的なリベラリズム解釈の提示と共に、学問研究と現実政治の関係性の考察を追求するものとなっている。」『イギリス哲学研究』第42号(2019年3月)にて紹介。評者:山岡龍一氏(放送大学教養学部教授)。

「アイザィア・バーリンの政治思想の研究。日本語で書かれたものとしては最初の本格的モノグラフといえよう。(中略)バーリンの思想と学問を全体として論じた研究書はこれまでになかった。」『政治思想研究』第19号(2019年5月)にて紹介。評者:松本礼二氏(早稲田大学名誉教授)。

「およそ人文・社会科学における良書とは、議論に決着をつけるものではなく、新たな視座を示し議論を活発化させるものである。本書が多くの読者に読まれ、日本におけるバーリン研究が活性化することを期待したい。」『社会思想史研究』第43号(2019年9月)にて紹介。評者:蛭田 圭氏(オックスフォード大学ウォルフソン・カレッジリサーチフェロー)。

「本書は、思想家バーリンの内面に肉薄しようとする研究である」『ユダヤ・イスラエル研究』第33号、日本ユダヤ学会(2019年12月)にて紹介。評者:市川裕氏(東京大学名誉教授)。

【訂正情報】本書につきましては誤記がございました。お詫びのうえ、下記の通り訂正させていただきます。
『思想の政治学』正誤表(Web用).pdf

著者プロフィール(編者、訳者等含む)

1974年、愛知県に生まれる。
1997年、南山大学法学部卒業。1999年、南山大学大学院法学研究科修士課程修了。2003年、早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。2015年、博士(政治学)早稲田大学。
現在、早稲田大学政治経済学術院講師(任期付)。
著書:『多元主義と多文化主義の間』(共著、早稲田大学出版部、2013年)、『公共性の政治理論』(共著、ナカニシヤ出版、2010年)など。
翻訳書:A・マルガリート『品位ある社会』(共訳、風行社、2017年)、D・ミラー『政治哲学』(共訳、岩波書店、2005年)など。

目次など

序 論 
第1章 哲学的構想 
第2章 価値多元論 
第3章 価値多元論における自由と責任 
第4章 リベラルな善の構想とその政治的帰結 
第5章 対抗的啓蒙 
第6章 ナショナリズムとシオニズム 
第7章 現代シオニズム運動とパレスティナの問い 
結 論 
補 論 カメレオンと孔雀

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