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写真:犬神考
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犬神考
迷信に対する人々の意識の変容

酒井 貴広 著

A5判 304ページ

本体 4,000円+税(2019年6月15日発売)

ISBN:978-4-657-19802-0

TSUTAYA
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Honya Club
紀伊國屋書店
MARUZEN & JUNKUDO
セブンネット
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作品概要

人はなぜ迷信にとらわれてきたのか――。
かつて高知県内を中心に流布した憑きもの筋の一種、「犬神」。この前近代的な観念が戦後、人々の間で変容していく過程を古老たちへのインタビューや過去の資料分析を通じて解明する。

著者プロフィール(編者、訳者等含む)

1986年 高知県に生まれる
2010年 早稲田大学第一文学部卒業
2012年 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了
2017年 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)早稲田大学
現  在 早稲田大学非常勤講師

著  書 『民衆史の遺産10 憑きもの』(分担執筆、大和書房、2016年)
     『民衆史の遺産11 民間信仰』(分担執筆、大和書房、2017年)など

目次など

 はじめに  

第1部 憑きもの筋研究再考
 第1章 研 究 史
  第1節 憑きものと憑きもの筋  
  第2節 日本における憑きもの筋の特殊性と社会的緊張  
  第3節 民俗学以前の憑きもの筋研究 
  第4節 民俗学の憑きもの筋研究  
  第5節 文化人類学における憑きもの筋研究  
  第6節 近年の憑きもの筋研究  
 第2章 憑きもの筋研究再考――学術研究の傾向と「強制力」としての機能
  第1節 憑きもの筋研究再考――「公共性」への視座  
  第2節 憑きもの研究における資料の方向性と蓄積量  
  第3節 社会への「強制力」として働く「憑きもの筋研究」  

第2部 高知県における「犬神」観の変容
 第3章 現在の「犬神」観の事例――高知県と徳島県でのフィールドワークから
  第1節 高知県でのフィールドワークから得られた事例  
  第2節 徳島県でのフィールドワークから得られた事例  
  第3節 比  較  
 第4章 「犬神」観変容の実情と戦後社会の影響
  第1節 現代社会における「犬神」観の変容  
  第2節 部落差別と戦後の解放運動  
  第3節 「犬神」への差別と部落差別  
  第4節 小  括  
 第2部全体のまとめ

第3部 高知県の「犬神」観に働いた独自の「強制力」
 第5章 「犬神」に関する知識を発信する文献資料の考察
  第1節 新聞を通して戦後高知県の「犬神」観に働いた「強制力」  
  第2節 フィクションに登場した「犬神」――高知県を舞台とした小説を事例として  
  第3節 小  括  
 第6章 戦後高知県における民俗の取り扱い
  第1節 高知県における民俗への「強制力」  
  第2節 結婚観の変化と世代間の意識格差  
  第3節 小  括  
 第7章 生活改善諸活動と戦後高知県の「生活改善」
  第1節 フィールドでの語彙「生活改善」について  
  第2節 地方新聞から読み解く戦後高知県における「生活改善」の進展  
  第3節 大方町の青年団と婦人会の活動――「差別」への取り組みから  
  第4節 戦後の高知県における「生活改善」と「犬神」観への影響  
 第3部全体のまとめ

第4部 学術研究と生活世界の生み出す相互作用
 第8章 学術研究と生活世界の生み出す相互作用
  第1節 生活者の声――「本」から知った犬神について  
  第2節 学術研究の戦略と生活者・メディア上の情報との間に生じる相互作用  
  第3節 地域の取り組み―大方町の事例から  
  第4節 新たに発生する「犬神」観  
  第5節 「犬神」観変容の過程と今後の展望  
 補論 「強卵式」からみる生活世界とメディア上の情報間の相互作用
  第1節 強卵式と「参加者」たち  
  第2節 メディアにおける強卵式――「奇祭」イメージの発信と増殖  
  第3節 地域活性化と強卵式――地域「で」楽しむイベントとして  
  第4節 小  括  
 第9章 高知県の「犬神」観の変容の全体像
  第1節 終戦からの約70年間で変容した「犬神」観  
  第2節 近年新たに創造された「犬神」観  
  第3節 近隣地域・近隣領域との相互作用  

第5部 結  論
 第10章 「犬神」と「憑きもの筋」
  第1節 分析枠組みとしての「憑きもの筋」  
  第2節 「憑きもの筋」の実体化と生活世界への浸透  
  第3節 捨象される独自性と強調される共通項  
  第4節 犬神の地域差――名称によって看過される個別性  
  第5節 一般化と全体的議論への道筋 
 第11章 本書の結びとして
  第1節 新時代の憑きもの筋研究――帰納的事例研究の必要性  
  第2節 「自文化」であり「異文化」でもある地域文化――日本文化論の橋頭堡として  

結  語

 おわりに  
 参考文献  
 初出一覧  
 巻末資料  
 索  引  
 英文要旨  

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