早稲田大学モノグラフ33
東アジア地域空間の変動と形成
空間の分裂と階層化するダイナミズム

詳細は、下記からご覧ください。

序論 国際変動と地域空間
第Ⅰ部 方法と理論
第１章 東アジア地域空間の分析アプローチ
序
第１節 問題の所在
１－１ 説明変数としての地域性
１－２ 新旧地域主義と空間
第２節 空間論の視座
２－１ 地域と空間
２－２ 世界と地域空間
第３節 地域形成と空間アプローチ
３－１ 空間論的アプローチの課題
３－２ 分析の方法
小括 地域空間の力学と認識の相補性
第２章 「国際単位」と空間的アプローチ
序
第１節 問題の所在
第２節 「行為体の深層」（基本・誘導単位の再構築）
２－１ 基本単位
２－２ 誘導単位
第３節 時空論的アプローチの検討
３―１ 空間的アプローチ
（１） 時空・封アプローチ
（２） MLGと政策容器（空間の転換・変容）モデル
（３） MLGの中の「行為体の深層」
ii
３―２ 時空アプローチの検討
小括 時間と空間の秩序形成
第３章 東アジア地域形成の政治的位相
序
第１節 問題の所在
１－１ ASEAN地域主義の深化と拡大
１－２ ASEANと東アジア地域形成の理論的課題
第２節 合理的選択アプローチによる考察（結託ゲーム）
２－１ 考察の枠組み
２－２ 考察 ①
２－３ 考察 ②
小括 分散と凝集の力学
第Ⅱ部 定量研究－地域形成と空間変動
第４章 東アジア地域形成とネットワーク分析
序
第１節 問題の所在
１－１ 課題の設定
１－２ ネットワーク分析と数量データの応用
第２節 ネットワーク分析
２－１ ASEAN＋日米中関係の変動
２－２ ネットワーク相関の変動
小括 機能と政治の乖離
第５章 東アジアの地域変動の力学
序
第１節 東アジア重力モデル
１－１ 分析の視角
iii
１－２ 分析
１－３ 指向性（揚力指標の分析)
第２節 中心性の変動
２－１ 分析の視角
２－２ 分析結果
小括 新機能主義的アプローチの再考
第６章 非国家行為体と地域形成
―東北アジア都市交流の定量分析―
序
第１節 問題の所在：中央地方関係と友好都市
１－１ 課題の設定
１－２ 中国・中央地方関係との制度的非対称性
１－３ 分析の視点と方法
第２節 定量分析
２－１ 現況把握
２－２ 相関分析
２－３ 分類・比較
小括 東北アジア・フロンティアの拡大と課題
第Ⅲ部 事例検証 －知識・認識・意識の連鎖
第７章 東アジアIT協力と「通信主権」
序
第１節 問題の所在
１－１ 電気通信と「通信主権」
１－２ 考察の枠組み
第２節 国際電気通信の変容
２－１ 19世紀国際通信網の階層性と国際政治
２－２ 国際協調下の国際通信網
iv
第３節 インターネットと「通信主権」
３－１ インターネットの回線構造
３－２ ASEAN地域協力と「通信主権」
小括 地域形成と階層的秩序
第８章 東アジア通貨協力と「通貨主権」
序
第１節 考察の枠組み
１－１ 問題の所在
１－２ 国際公共財・ネットワーク結合としての通貨秩序
１－３ 課題の設定
第２節 予備的考察
２－１ 考察の視座
２－２ 状況把握
２－３ 円ブロック政策の変容（政策選好）
２－４ 予備的考察の結果
第３節 国際金融アーキテクチャー（国内金融構造）と通貨協力 ３－１ 国際公共財とネットワーク
３－２ アジア通貨危機後の国際公共財（知識/政策観：状況把握）
３－３ 円の主導的役割とアジア通貨化（認識：モデル）
３－４ 政策選好：国内通貨・金融政策の優先（デフレ対策、円安誘導）
小 括 通貨制度と金融協力の分裂
第９章 東アジア食料安全保障協力と「食料主権」
序
第１節 問題の所在
１－１ 分析枠組みと課題の設定
１－２ 課題と方法：「食糧問題」「農業問題」認識の分類軸
第２節 東アジア農業の生産性
２－１ 生産性の分析枠組み
２－２ 土地・労働生産性と農業問題
v
第３節 ASEANレジームと食料安全保障
３－１ ASEAN食料安全保障（ASEANの政策認識）
３－２ 東アジア・コメ備蓄制度の成立（政策選好の変容
第４節 東アジア食料安全保障と国際経済環境（政策好選の反響）
４－１ WTOと日本の食料安全保障
４－２ FTAと食料安全保障
４－３ 国際農業交渉の停滞とコメ備蓄協力体制の展開
小括 認識・期待の分散
結論 分裂と階層の地域形成
参照文献