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ホーム > 新刊案内, 社会・教育 > マクドナルド化した社会〔21世紀新版〕

写真:マクドナルド化した社会〔21世紀新版〕
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マクドナルド化した社会〔21世紀新版〕

G.リッツア/正岡寛司監訳

A5判 468ページ

品切れ

ISBN:978-4-657-08905-2

amazon.co.jp

作品概要

ベストセラーとなった旧版から10数年、現代社会の画一化はますます進んだ。マクドナルドに象徴される「脱人間化世界」に対抗するために何が可能か。「21世紀に生きる人たち」のために書かれた改訂新版の全訳。

目次など

 はじめに ―マクドナルド化した社会」をニ一世紀初頭に刊行する六つの意味―

1章 マクドナルド化の手ほどき

 1・1 グローバルなイコンとしてのマクドナルド
 1・2 マクドナルド化の遠謀
 1・3 マクドナルド化の諸次元

   1・3・1 効率性
   1・3・2 計算可能性
   1・3・3 予測可能性
   1・3・4 人間に頼らない技術体系

 1・4 マクドナルド化がもたらす利点
 1・5 マクドナルド化に対する批判―合理性のもたらす非合理性―
 1・6 なにがマクドナルド化していないか
 1・7 マクドナルド化のトラブル―マクドナルド化の意味―
 1・8 本書の展望

2章 マクドナルド化とその先駆者たち―鉄の檻からファストフード工場へ―

 2・1 官僚制化―生活をさらに合理化すること―

  2・1・1 ウェーバーの合理化理論
  2・1・2 非合理性と「鉄の檻」

 2・2 ホロコースト―大量生産された死―
 2・3 科学的管理法―最良の方法をみつけること―
 2・4 組み立て作業ライン―労働者をロボットに変身させること―
 2・5 レヴィットタウン―家を建てること、「ブーム、ブーム、ブーム」―
 2・6 ショッピングセンター―モール化するアメリカ―
 2・7 マクドナルド―「ファストフード工場」を造ること―
 2・8 むすび

3章 効率性―ドライブスルーをフィンガーフード―

 3・1 その過程を簡素化すること

  3・1・1 ファストフード産業―分泌から排泄までの速度を上げる方法―
  3・1・2 家庭での調理(と関連する現象)―「食事を作る時間がない」―
  3・1・3 ショッピング―もっと効果のよい自販機を造ること―
  3・1・4 高等教育――箱に詰めるだけ―
  3・1・5 医療―応急診療所の医師―
  3・1・6 エンターテインメント―人びと(そしてクズ)を効率的に片づけること―
  3・1・7 そのほかの状況―法王さえ簡素化と関係している―

 3・2 商品を単純化すること
 3・3 顧客を働かせること
 3・4 むすび

4章 計算可能性―ビックマックと小さなフレンチフライ―

 4・1 製品の質よりも量を重視すること

  4・1・1 ファストフード産業―「超高級の食べ物」と「超大きながぶ飲み」―
  4・1・2 高等教育―成績・得点・評点・序列―
  4・1・3 医療―患者はドル紙幣―
  4・1・4 テレビ―美意識はいつも二の次である―
  4・1・5 スポーツ―ナディア・コマネチの得点は正確には七九・二七五であった―
  4・1・6 政治―リンカーンとダグラスの討論にサウンドバイトはなかった―
  4・1・7 そのほかの領域―ジャンクフード・ジャーナリズムとジャンク観光旅行(者)―

 4・2 量の幻想を与える

 4・3 生産とサービスを数値に置き換えること

  4・3・1 ファストフード産業―あらかじめ調理されたハンバーガーの寸法は正確に―三・八七五インチ―
  4・3・2 職場―にんじんをぶら下げる―

 4・4 むすび

5章 予測可能性―丘の小さな家に雨は降らない―

 5・1 予測可能な状況を作りだすこと

  5・1・1 モーテルチェーン ―「マジック・フィンガーズ」しかしノーマン・ペイツはいない―
  5・1・2 ファストフード産業 ―ありがたい、金色のアーチがあった―
  5・1・3 そのほかの状況 ―ET.が自分の家をみつけられない―

 5・2 顧客との相互作用をマニュアル化すること

  5・2・1 ファストフード産業―「よう、相棒」、そして「いい旅を」―
  5・2・2 そのほかの状況―ジョークさえマニュアル化されている―

 5・3 従業員の行動を予測可能にすること

  5・3・1 ファストフード産業―ハンバーガー大学の教授が予測可能に行動する―
  5・3・2 そのほかの状況―あのディズニールック―

 5・4 予測可能な生産物と処理過程を作りだすこと

  5・4・1 ファストフード産業―ピクルスさえも標準化されている―
  5・4・2 エンターテインメント―ようこそ、マックムービーへ―
  5・4・3 スポーツ―マック厩舎もある―

 5・5 危険と不快感を最小にすること
 5・6 むすび
6章 制御―人間と産業ロボット―

 6・1 従業員を制御すること

  6・1・1 ファストフード産業――人間から産業ロボットへ―
  6・1・2 教育―「マックチャイルド」ケアセンター
  6・1・3 医療―誰がわれわれの運命を決めているか―
  6・1・4 職場―わたしが言ったようにやれ、わたしがするようにはやるな―

 6・2 顧客を制御すること

  6・2・1 ファストフード産業―食ったら出て行け―
  6・2・2 そのほかの状況 ―それはまるで新兵訓練所のようだ―

 6・3 過程と結果を制御すること

  6・3・1 食品生産、調理、販売―勝手に調理する―
 6・4 究極的な制御の事例―出生と死亡―

  6・4・1 妊娠を制御すること―お祖母ちゃんでも出産できる―
  6・4・2 妊娠を制御すること―理想の赤ちゃんを選ぶ―
  6・4・3 出産を制御すること―疾病としての誕生―

 6・5 終(しま)いの過程を制御すること―デザイナーの作品としての死―
 6・6 むすび

7章 合理性の非合理性―「楽しげに行列している」者たちの交通渋滞―

 7・1 非効率性―レジ待ちの長い列―
 7・2 高い代価―家でやるほうがよい―
 7・3 楽しさの幻想―ハッ、ハッ、株式市場がいかれた―
 7・4 リアリティの幻想―「歌手」さえリアルではない―
 7・5 見せかけの友情―「ハイ、ジョージ」―
 7・6 脱魔法化―魔法はどこにある?―
 7・7 健康と環境破壊―あなたのペットさえ危険かもしれない―
 7・8 均質化―パリでも同じ―
 7・9 脱人間化―「かいば桶と醸造酒」にだまされる―

  7・9・1 ファストフード産業―「グリーシースプーン」がなくなった―
  7・9・2 家族―給油所としてのキッチン―
  7・9・3 高等教育―食肉を加工するように―
  7・9・4 医療―あなたはただの番号だ―
  7・9・5 脱人間化した死

 7・10 むずび

8章 グローバル化とマクドナルド化

 8・1 つまり、すべては無ということか
 8・2 グローバル化
 8・3 グローバル化―グローカル化とグロースバル化―
 8・4 マクドナルド化とグロースバル化
 8・5 無―存在とマクドナルド化
 8・6 無―存在とグロースバル化―グローカル化
 8・7 存在のグロースバル化
 8・8 無のグロースバル化
 8・9 無のグローカル化
 8・10 存在のグローカル化
 8・11 存在のグローカル化の事例としてのマクドナルド化のケース
 8・12 無のグロースバル化の一例としてのマクドナルドの事例
 8・13 むすび

9章 世界の変化とマクドナルド化―果して限界はあるのか―

 9・1 マクドナルド化を推進する力―儲かる、気に入った、ぴったり合っている―

  9・1・1 高収益と低費用
  9・1・2 マクドナルド化のためのマクドナルド化
  9・1・3 マクドナルド化と社会変動

 9・2 そのほかの大きな社会変動 ―「ポスト」の時代におけるマクドナルド化―

  9・2・1 ポストインダストリアリズムとマクドナルド化 ―「複雑化」と単純化―
  9・2・2 フォーディズムとポストフォーディズム―それともそれは、マクドナルディズ        ムか―
  9・2・3 ポストモダニズム―われわれは超空間をさまよっているのか―

 9・3 マクドナルド化の拡張には限界があるだろうか

  9・3・1 エヴェレストの頂上に通じる「黄色いレンガ道」はあるのか

 9・4 将来を見つめる―それは脱マクドナルド化か?―

  9・4・1 マクドナルドとフランチャイズの将来―元凶モデルか―
  9・4・2 マクドナルド化の将来 ―「ミス・ハップス」と「ミス・ステーキ」―

 9・5 むすび

10章 マクドナルド化と付き合う―役に立つ案内

 10・1 「筋の通った」対案を作りだすこと――時には、ルールを破らなければならない―

  10・1・1 マーベラス・マーケット―バリバリの皮と芳醇な味―
  10・1・2 ベン・アンド・ジェリーズ―「思いやりの資本主義」―
  10・1・3 B&B ―「マックベッドとマック朝食」に代わりうるもの―
  10・1・4 スウェーデンにおける自動車組み立て作業ラインの改良

 10・2 集団によって反撃すること―心臓、心、味覚芽、そしてピザ・デ・スパーナを救え―

  10・2・1 マック名誉棄損裁判支援グループ―マクドナルドの割の合わない勝利―
  10・2・2 全国心臓セーバー協会―マック動脈硬化バーガー―
  10・2・3 スローフード―伝統的で地元の良質の食べ物を出す場所を創ること―
  10・2・4 スプロール・バスター―マクドナルド化したスーパーストアの「ヒットリスト」―
  10・2・5 地方での抗議―「近所にさよなら」を言いたくない―
 10・3 マクドナルド化に対する個人の対応―「スカンクワークス」、目隠しされた子どもたちと、幻想的な世界―

  10・3・1 合理化されていないニッチ―スカンクワークスで働く生活―
  10・3・2 個人的な行為の範囲―もしほかのすべてで失敗したなら、子どもたちを救いな        さい―
  10・3・3 自由―耐えられなければ、あなたは逃げだせますか―
 10・4 むすび

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