![]() |
![]() |
時代を紡ぐ教育論渡辺重範 四六判 246ページ 本体 2,000円+税 ISBN:978-4-657-07924-4 |
時代の奔流に巻き込まれながらも小さな勇気を奮い起こす。本や映画、音楽を初め幅広いテーマを取り上げて、早稲田実業学校の生徒たちに語る。「愚直」に生きる大切さを思い起こさせる教育論。
I 日本人が失くした暮しと心
水道タンクとおばけ煙突が見える街
「かあさんの歌」と「たき火の歌」
愛しき昭和三〇年代、わが修業時代
「森は海の恋人」
II 時代の奔流と翻弄される個人、それでもなお抵抗する良心
「見よ、神ハ谷中ニあり、聖書ハ谷中人民の身ニあり」(田中正造)
「学童集団疎開」と「対馬丸」沈没
個人を飲み込む時代の奔流と個人の責任
「俯瞰の視点」と「虫の目の視点」、司馬遼太郎と藤沢周平
III 小さな勇気を奮い起こして、夢をつなぐ
「甘えてたんじゃ、あたし自身が許さないんです」
「疾走する悲しみ」
「宵待草」と竹久夢二
夏目漱石と洋行
森鴎外と洋行
IV 「実業」の精神、「高く翔ばんとすれば深く学ばざるべからず」(大隈重信)
改めて早稲田実業学校の「実業」の意味を問う
「高く翔ばんとすれば深く学ばざるべからず」
二〇〇六年、夏の物語「誰もが一人の少年になる/夏」