日常を生きる教育論渡辺重範 四六判 224ページ 本体 2,000円+税 ISBN:978-4-657-05921-5 |
災害・事故・戦争などによって、一瞬にして奪われる日常。この日常のかけがえのなさを、教育はどう伝えればよいのか。さまざまな話題に託して日常の大切さを語る。
Ⅰ 雨に「昨日」を想い、風に「明日」を思う
「スギハラ通り」とイマヌエル・カントの故郷「ケーニヒスブルク」
貧しくとも、心が豊かであった日々の追想
マグロ漁船「第五福竜丸」とゴジラ
黒澤明と山本周五郎
Ⅱ かけがえのない「日常生活」と「生活の知恵」
「一本の竹」と「稲むらの火」
「ライフハザード」と遊び消失
「テレビ時代」の教育
「生ましめんかな」と「はやくきてくたされ」
Ⅲ 個人の日常の「小状況」から社会・国家の「大状況」へ
バナナ、エビ、マグロから見る食生活
フルトヴェングラーとトーマス・マン、「埋めがたい溝」
『アンネの日記』と『昨日の世界』
「一人称にてのみ物書かばや われは女ぞ」