家族と死者祭祀〔新装版〕

人の死の宗教的・社会的位置づけ、死者をめぐる家族・親族の対処の仕方などを通して家族のあり方を考える。

家族と死者祭祀―服忌・服喪をめぐる家族研究の課題・・・孝本　貢

第一部　日本における喪と穢れ観念の変遷
　中国周代の喪服制度・・・欠端　實
　古代の喪礼と服假制・・・明石一紀
　中世における葬送と血縁・・・勝田　至
　江戸幕府服忌令の意義と特質・・・林由紀子
　明治初年の服忌・服喪―一つの覚え書きとして―・・・森　謙二
　　近世琉球の服喪の制・・・渡名喜明

第二部　異文化における死者祭祀の構造
　韓国の儒教と巫俗における喪と死穢・・・崔　吉城
　死をめぐるイスラームの儀礼・・・赤堀雅幸
　　洗骨と展示葬―フィリピン山地民における葬制と祖先観―・・・合田　濤
　　台湾における死者祭祀と喪服・・・植野弘子
　　韓国済州島の葬送儀礼と親族・・・政岡伸洋
　　現代アメリカ社会における死者祭祀・・・中筋由紀子
　民俗慣行としての死者祭祀・・・八木　透