テロは政治をいかに変えたか日本比較政治学会編 A5判 234ページ 本体 3,200円+税 ISBN:978-4-657-07617-5 |
テロは政治をいかに変えたか
「9.11同時多発テロ」は、アメリカをアフガニスタンでの武力行使、そしてイラク戦争へと駆り立てた。この国際環境の激変は主要国の国内政治をどのように変えたのか。
アメリカを初め、日本、イギリス、ドイツ、イタリア等を取り上げ、市民社会の動向、テロ対策・移民政策への対応などを比較分析する。併せて、1960年代後半の旧西独の左翼運動、パレスチナ解放人民戦線、日本赤軍等を対象にテロリズムの実態を歴史的に跡づける。
Ⅰ テロへの対応の比較政治分析
1 9.11事件と国内政治の変動―アメリカとイギリスの比較……中山俊宏・成廣 孝
2 9.11事件以後における国内政治の変動と市民社会……坪郷 實・高橋 進
―ドイツとイタリアの比較を中心に
3 「9.11」とユーラシアの四角形……岩下明裕
―ロシアと中国,ロシアとインドの関係比較を中心に
4 イラクでの人質事件とドイツの市民社会………本田 宏
5 公共空間における監視の強化……前田幸男
―日本と英国のテロ対策を事例として
Ⅱ テロリズムの比較政治
6 テロリズムの定義と行動様式……中村研一
7 インドネシアのイスラム過激派の現状と将来……河野 毅
8 西ドイツにおける抗議運動と暴力……井関正久
――「68年運動」と左翼テロリズムとの関係を中心に
9 解放とテロリズム―PFLPとJRA……木村正俊