3.11前に戻すだけでは意味がない――。生鮮かつおの水揚げ日本一,人情味あふれる人々,まちと海が一体となった景観。このまちの魅力を生かし,人々の暮らしを発展させるにはどうすればよいか。おしきせではない真の創造的復興を探る。
《全国学校図書館協議会選定図書》
「宮城県気仙沼市の支援のために開催した『気仙沼復興塾』の取り組みや,『スローシティー』として復興を目指す同市の現状などを紹介している。」 2013年8月25日 京都新聞
序章 気仙沼復興塾
1 人モノコト情報の流れを創造する
2 「海と生きる」ために――食の安全の確保から
コラム 食の安全・安心とトレーサビリティ
3 震災復興のまちづくり――ハードからソフトへ
第1章 学生の街・早稲田で東北の食を考える
1 食というソフトから震災復興のまちづくりを考える
2 三國シェフのキッチン・スタジオ
3 生協食堂とのメニュー開発と学び
第2章 早稲田かつお祭りと「双方向性」
1 早稲田かつお祭りの取り組み――早稲田から東北、日本を元気にしていく
2 早稲田でやることの意味――平成時代の棒手振り
3 早稲田だからできた――「真面目」に「バカ」をやる
4 人の双方向性――祭りを形成していったのは、人のつながり
5 食の双方向性――早大生の飲み方はどう変わったのか
6 場所の双方向性――早稲田と気仙沼に何をもたらしたのか
第3章 新たなツーリズムの構築
1 気仙沼復興塾における観光の取り組み
2 被災地観光とその限界
3 観光の「受け手」と「行き手」――思いのギャップ
4 観光の「作り手」――観光班の取り組み
5 「観光地気仙沼」に向けて
6 「気仙沼に行こうよ」から「気仙沼で会おうよ」へ
第4章 持続可能なまちづくり――スローシティへ
1 気仙沼内湾地区の復興まちづくりの経緯と課題
2 市民による防潮堤計画を目指して
3 地元のかたのお話をお聞きして
4 ワークショップの準備
5 ワークショップ
6 まとめ