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多元主義から多文化主義につながるイギリス政治思想の20世紀的転換の中に政治的諸概念の21世紀の新たなパラダイムを多角的に探求した共同研究の成果。
プロローグ イギリス多元主義の多元的な道(ロドニー・バーカー)
第Ⅰ部 イデオロギーの再解釈
第1章 ニューリベラリズム——有機的社会観に基づく社会統合の構想(寺尾範野・馬路智仁)
第2章イギリス社会主義——二十世紀における諸潮流とその未来(サイモン・グリフィス)
第3章 保守主義——複雑な社会を統治する(中金聡)
第Ⅱ部 社会構造の転換と政治概念
第4章 圧力団体——戦後イギリス社会と新しい集団政治の変容(井上弘貴)
第5章 福祉——「ベヴァリッジ」の政治的諸文脈(山本卓)
第ⅡI部 新たな政治理論を求めて
第6章 シティズンシップ——B・クリックの「能動的シティズンシップ」論の文脈(平石耕)
第7章 政治的自由——概念の「イギリス的文脈」をめぐって(森達也)
エピローグ イギリス政治理論における多文化主義の再検討(ポール・ケリー)
補論 多文化主義とネイション——カナダにおける多文化主義を通じた政治統合の考察(石川涼子)