ホーム > ジャーナリズム, 新刊案内, 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座シリーズ > SNS時代のジャーナリズムを考える
人びとにとって世界を「自分事」にするために、ジャーナリズムはどのような役割を果たすことができるのか。
注目の取材方法OSINTを駆使した調査報道、遠い国で女性たちのために闘う医師の報道を通じて考えるマスメディアの役割、日本の難民・入管問題と外国人取材、ローカル・ジャーナリズム、自然災害報道、国による日本人遺骨の取り違えを暴くキャンペーン報道、特ダネとジャーナリズム、OSINTを駆使したウクライナ報道――ジャーナリストたちはどのような視点を持ち、プロセスを経て、報道に至ったのか。早大人気講座「ジャーナリズムの現在」の講義録、待望の最新版。
瀬川至朗(早稲田大学政治経済学術院教授)
善家 賢(NHKプロジェクトセンター チーフ・プロデューサー)
立山芽以子(JNN北京支局長)
平野雄吾(共同通信エルサレム支局長)
大村由紀子(RKB毎日放送テレビ制作専門部長)
亀井宏二(熊本日日新聞編集局地域報道本部社会担当部長)
木村真也(NHK報道局経済部ニュースデスク)
春名幹男(ジャーナリスト)
兼松雄一郎(日本経済新聞調査報道記者)
八田浩輔(毎日新聞外信部専門記者)
はじめに(瀬川至朗)
講義 ジャーナリズムの現在
1 OSINTを駆使したデジタル調査報道――テレビ報道の新たな可能性(善家 賢)
2 世界の出来事をいかに「自分事」として報じるか――SNS時代のメディアの役割(立山芽以子)
3 日本の難民・入管問題と外国人取材――国際報道と国内報道が交錯する現場(平野雄吾)
4 ローカル・ジャーナリズムの紡ぎ方――エリアを越えて伝えたいこと(大村由紀子)
5 犠牲を無駄にしないために――連載「二〇二〇熊本豪雨 川と共に」が伝えた災禍の現場(亀井宏二)
6 遺骨は日本人ではなかった――国の〝不都合な真実〟をどう暴いたか(木村真也)
7 「特ダネ」とは何か――報道の問題意識を問う(春名幹男)
討論 ウクライナ報道を検証する
シンポジウム ウクライナ侵攻の情報戦から考える――偽情報・誤情報にジャーナリズムはどう立ち向かうか(兼松雄一郎、八田浩輔)
異なる「事実」にジャーナリズムはどう向き合うのか――OSINT調査報道とファクトチェック(瀬川至朗)
あとがき(瀬川至朗)