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歴史における「自由の移動」が、「国境を越える」という「不自由な移動」に変わりつつある。冷戦崩壊30年が経った今、「自国第一」が強調されるようになってきている。そのようななか、移民や外国人労働者がどのような状況に置かれ、いかなる改善が必要なのか。また、先住民族の権利はどのように守られるべきか。国境を越える最近の動きや権利保障の議論を取り上げる。
巻頭言 国境を越える人びと 孫占坤
● 依頼論文
1 インド・アッサム州における人の移動と人権保障
―全国市民登録簿(NRC)更新問題を中心に 木村真希子
2 先住民族の国境を越えた連帯
―2005年北欧サーミ条約案の意義と直面する困難性 小坂田裕子
3 カナダ・トロント市の聖域政策 藤本晃嗣
● 投稿論文
4 対人地雷・クラスター爆弾禁止条約の非原加盟国に対する影響の考察
―人道規範は軍事安全保障の論理を越えたのか 瀬戸達也・藤田泰昌
5 民主化支援の今日的課題
ー市民社会スペースの制約の問題を中心に 杉浦功一
6 セミパラチンスク地区に居住する子どもとその保護者の
核実験に対する認識について 平林今日子
● 書評
法と力の二律背反を超えて 福島涼史
西平等『法と力──戦間期国際秩序思想の系譜』名古屋大学出版会,2018年
日本平和学会の研究会活動 日本平和学会事務局
SUMMARY
編集後記 孫占坤・齋藤民徒
日本平和学会設立趣意書
日本平和学会第23期役員
日本平和学会会則