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ジャーナリズムの大事な働きは、眼に曝されていない社会問題を「可視化」することである。現場に行き、当事者に会い、証言や証拠を集め、「抑圧された事実」を抑圧から解放することである。ジャーナリストは「抑圧された事実」に物語らせる「可視化の職人」だと言えるのではないだろうか。
全国学校図書館協議会選定図書。
【『早稲田学報』1181(2010年6月号)(早稲田大学校友会)の「本と本棚」に書評掲載。評者:高村壽一氏(武蔵野大学名誉教授)】
はしがき:花田達朗
《蘇る過去と問われる現在》
●沖縄返還密約事件を追って:土江真樹子[フリージャーナリスト]
●日米同盟と情報操作:西山大吉[(有)西山ビル代表取締役]
●長期連載「新聞と戦争」の取材を通じて見たこと考えたこと:植村 隆[朝日新聞]
《記載の可視化と証言の空間》
●「記憶」と「記録」:鎌倉英也[NHK]
●沖縄戦の記憶を伝えること:謝花直美[沖縄タイムス]
●『靖国』から「国家共同体」と「東アジア共同体」を考える:李 纓[映画監督]
《社会変化とジャーナリズム》
●2008年米大統領選挙とメディアの役割:藤田博司[朝日新聞 報道と人権委員会委員(非常勤)
●反貧困運動と報道:湯浅 誠[NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい事務局長]
《当事者に寄り添うということ》
●500人の村に住み込んで連載を書く:石井 研[高知新聞]
●心に火を灯す放送を:山縣由美子[南日本放送]
●当事者の言葉から考える:宮田 興[NHK]
《裁判・世論・真実》
●ドキュメンタリーは市民運動と連帯できるか:奥田雅治[毎日放送]
●弁護士から見た犯罪報道:村上満宏[弁護士]
●死刑制度を直視し、議題にする:森 達也[映画監督・作家]
あとがき-「可視化」のジャーナリズム:花田達朗