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写真:「対話」のジャーナリスト
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「対話」のジャーナリスト

花田 達朗(コーディネーター)

A5判 224ページ

本体 1,800円+税

ISBN:978-4-657-11013-8

amazon.co.jp

作品概要

対話という“危険なゾーン”にあえて乗り出していくジャーナリストたち。それは、表現者としての文化的な営為であり、文化的な闘争そのものである。対話の相手はさまざまで、大震災の例を引くまでもなく、いのち、当事者、非当事者であり、自らが生きている地域であることもある。時として、対話の奇跡が生まれることもあれば、読者のために公権力の中に入って対話をすることもある。次世代の新しいジャーナリズムの担い手たらんとする人を含め、報道にかかわる(関心のある)すべての人に薦めたい一冊。

全国学校図書館協議会選定図書。

目次など

はしがき――「対話」のジャーナリスト
花田達朗

〈原発、核汚染、震災、戦争:「いのち」との対話〉
誰のためのメディアか――原子力をめぐる報道について
鎌仲ひとみ(映像作家)

世界の核汚染と福島で今起こっていること
森住 卓(フォトジャーナリスト)

「NHKスペシャル」の制作現場から――「戦争・災害・事件」報道について
藤木達弘(NHK)

〈当事者との対話、取材者の自問〉
沖縄の貧困問題――連載「生きるの譜」取材を通して
与那嶺一枝(沖縄タイムス)

認知症問題のルポをどう進め、どう描いたか
五十嵐 裕(信濃毎日新聞)

男女の境界を生きる子どもたち
丹野恒一(毎日新聞)

〈対話する「当事者ジャーナリスト」〉
東名高速酒酔い事故で子ども二人を失って――市民の声で出来た危険運転致死傷罪
井上郁美、保孝(ともに会社員)

〈地域に生かされ、地域と対話する新聞経営者〉
地域紙の存在意義と事業性
近江弘一(石巻日日新聞)

〈対話の奇跡が生まれるとき〉
奇跡を体験できる幸福
国分 拓(NHK)

裁判官は“聖職”か?
笠井千晶(中京テレビ)

「井の中の蛙」が語るドキュメンタリー論
阿武野勝彦(東海テレビ放送)

〈読者のために公権力の中に入って対話する〉
沖縄米軍基地報道の立ち位置――普天間問題が問う民主主義の熟度
松元 剛(琉球新報)

発表報道から調査報道へ
高田昌幸(ジャーナリスト)

特捜検事の証拠改ざんをどう明らかにしたのか
板橋洋佳(朝日新聞)

あとがき
花田達朗

石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞受賞者

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