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感染爆発によるコロナ危機で、世界の際(きわ)に立たされた私たち。
究極の選択はどちらか。「死を忘れるな」か。「今この瞬間、刹那を楽しめ」か。
「都市」と「人間」の病理をあぶり出す渾身のフォトエッセー。
新型コロナウイルスの感染拡大で、初の緊急事態宣言が東京に発令された2020年4月7日。それを境に「都市」と「歴史」、「人間」と「摂理」の関係がどう変わったかを36枚のモノクロ写真とエッセーで明らかにする本書。気鋭の写真家が挑んだ「都市」と「人間」の病理を証明する挑戦は、コロナ禍における「都市」と「人間」の再発見でもあった――。
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東京 パンデミック.pdf
いずれも本書所収のモノクロ写真(©Takeshi Yamagishi)
1976年生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科および早稲田大学芸術学校空間映像科を卒業。2014年第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館チーム、写真ディレクター。写真集に『Tohoku Lost, Left, Found : 山岸剛写真集』など。
まえがき 〈2019年10月5日、渋谷区神宮前〉
1 贈り物 〈20年1月29日、大田区城南島・城南島海浜公園〉
2 ノー密、濃密 〈20年1月30日 江東区海の森〉
3 消えた渋谷川 〈20年2月4日、渋谷区渋谷・宮下公園〉
4 墓の建築 〈20年2月9日、江東区有明〉
5 「モノ語り」を聴く 〈20年3月1日、渋谷区渋谷・渋谷ストリーム〉
6 雨 〈20年3月1日、江東区海の森〉
7 「虚」の街 〈20年3月11日、中央区築地・築地市場跡〉
8 警備員たち 〈20年4月21日、江東区中央防波堤〉
9 写真が教えてくれる 〈20年4月21日、江東区中央防波堤〉ほか