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欧州憲法条約の批准を問う国民投票(2005年)で、フランスとオランダは「否決」を選択した。欧州憲法条約は、現行のニース条約のもとでの体制といかなる点が異なり、欧州統合の現状がどの程度改革されることになるのか。最新データをもとに、その意義や課題を明らかにする。
はしがき……福田耕治
第I部 欧州憲法条約の形成経緯と制度構造
欧州憲法条約と欧州ガバナンスの改革……福田耕治
欧州憲法条約批准国民投票をめぐる法学的考察……須網隆夫
欧州憲法条約とフランス……片岡貞治
第II部 欧州憲法条約における新機軸―基本権保障と共通外交安全保障
欧州憲法条約における基本権保障のあり方……西原博史
基本的労働権のグローバルな保障と欧州憲法条約……引馬知子
外交・安全保障アクターとしてのEU……中村英俊
EU危機管理における制度と政策形成……武井信幸
第III部 欧州憲法条約における諸政策とEU統合の行方
欧州憲法条約とEUの領域的結束―地域政策と公共空間政策……岡野芽理
欧州憲法条約と領域秩序政策……土谷岳史
欧州憲法条約とEU社会労働政策の新展開……福田耕治
あとがき
参考資料
English Summaries
執筆者紹介