地元紙が見た人々の期待と現実。新聞協会賞《2012年度》受賞の執念の報道を再現。
《全国学校図書館協議会選定図書》《日本図書館協会選定図書》
・・・古里を奪はれ帰る場所もない棄民の群れの痛みも判らずにひたすら国の繁栄を唱える施政者とこの国の国民は,もはや人間失格である。福島の人々が懸命に取り組み続ける地方の現実の厳しさを今一度更めて凝視し直してほしい。
ーー倉本 聰(カバーより)
「原発が地元にもたらした功罪を多角的に検証し,国などの原子力防災対策が不備だった実態を浮かび上がらせている。(略)この本を通して原発立地県福島の過去と現状を知ってほしい。」
2013年10月15日 日本とユーラシア
「福島で何が起きたのか,その原因をつくった国や東電の運営管理の問題,そして誘致にかけられた思いや駆け引きがつぶさに描かれる。」
2013年10月 月刊・地方自治職員研修
「福島の原発事故について,多くのすぐれた報道がある。しかしこの本は,地元紙が福島からの目線で原発問題の本質に迫った点で際立っている。(中略)産廃などで似たような話があったとき,行政や人々はどう動くのだろう。福島の悲劇は決して他人ごとではないのだ。」
2013年9月8日 信濃毎日新聞
「地方からの目線にこだわる。」
2013年9月8日 朝日新聞
「きめ細かい取材で,原発立地地域の歴史がひもとかれていくのは圧巻。取材者も当事者だったという自己批評的な視点は,読み手にも突きつけられる。この半世紀,私たちは原発とともに生きてきた。推進派であれ,反対派であれ,まずは本書に描かれる現実を知っておいてほしい。」
2013年9月1日 産経新聞
「本書は声高に反原発を主張するものではない。だが積み重ねた取材は,下ろすに下ろせない50年の「荷」の重さを,これでもかと読み手に突き付ける。」
2013年8月4日 中國新聞
「半世紀に及ぶ地域と原発の関わりを検証し,功罪を問い直している。」
2013年7月21日 宮崎日日新聞
「地元の目線で,原発と地域との関わりを検証し,原発の功罪を問い直した半世紀の記録」
2013年7月14日 岩手日報
「脚本家の倉本聰さんの推薦文は福島県民の心情を代弁する。」
2013年7月14日 下野新聞
「メディアである一方で被災者でもあるという地元紙ならではの目線で,あらためて原発の功罪を問い直した。」
2013年7月14日 中日新聞・東京新聞
「事故直後の混乱や,信頼を裏切られた地域の怒りや科学者らの苦悩など,原発や事故にかかわった多くの人たちの動きや思いを描いている。」
2013年7月14日 京都新聞
「地元目線で原発の功罪問う 福島民報社が『福島と原発』出版」(共同通信配信)
2013年7月14日 日本経済新聞
2013年7月13日 北海道新聞/河北新報/新潟日報/下野新聞/中日新聞/北國新聞/京都新聞/神戸新聞/福井新聞/山陰中央新報/徳島新聞/四国新聞/西日本新聞/大分合同新聞/長崎新聞/沖縄タイムス/デイリースポーツ
「原発と地域との関わりを検証し,地元の目線で原発の功罪を問い直した半世紀の記録だ。」
2013年7月7日 河北新報
「原発誘致・立地が地元にもたらした功罪を多角的に検証した上で,国などの原子力防災対策が不備だった実態などを浮かび上がらせた。(中略)福島民報社の佐藤光俊編集局長は『福島第1原発は,収束とは言い難い状況が続いている。この本を通して福島の現状を知ってほしい』と話している。」
2013年6月29日 時事通信
●覆された備え
第1部「前線基地」の苦悩――オフサイトセンター
第2部 防災の死角――国、県のシビアアクシデント対応
第3部 不意打ち――川俣町・30キロ圏外の戸惑い
●託した夢は今
第4部 共生の功罪――大熊町・「夢」と破綻
第5部 立地の遺伝子――綿々と継がれた思い
●共生の光と影
第6部 攻防、電力マネー――電源三法交付金・核燃料税をめぐって
第7部 振興への駆け引き――福島県と東電の切っても切れない関係
●あまりに重い代償
第8部 推進と悔恨のはざま――元東電幹部2人の40年
第9部 専門家集団の模索――原子力学会の反省と不安
●訴え届かず
第10部 安全への問い掛け――福島県原子力安全対策課の苦闘
第11部 崩れた信頼――プルサーマルをめぐる二転三転
第12部 遅れた巨大津波対策――貞観津波研究の遅れ
第13部 国策への異議――原告と判事・反原発訴訟の軌跡