-
spacer
  • YONDEMILL
  • 書籍のご購入・お問い合わせ
  • 早稲田大学出版部について
spacer

ホーム > 新刊案内, 早稲田新書, 社会・教育 > 「平和宣言」全文を読む

写真:「平和宣言」全文を読む
spacer

「平和宣言」全文を読む
ナガサキの願い

早稲田大学出版部 編

新書判 262ページ

本体:900円+税(2022年6月8日発売)

ISBN:978-4-657-22007-3

TSUTAYA
amazon.co.jp
e-hon
Honya Club
紀伊國屋書店
MARUZEN & JUNKUDO
セブンネット
楽天ブックス

作品概要

長崎原爆の日(8月9日)に市長が読む「平和宣言」は通算73回に及ぶ。恒久平和を訴え「人類生存の道を残すため(中略)兵器用核物質の生産禁止、生物・化学兵器の廃絶、そして通常兵器の軍縮に取り組むべき」「人類と核兵器は共存できない」(1995年)と警告する。ウクライナ危機ではっきりした核抑止論の破綻。「巨大な破壊力があるから核は戦争を抑止する」という保有国の主張は根拠が崩れ、核の使用を阻んできたのは被爆者の存在であることが分かった。「被爆者のいない時代」が迫る今、「核に翻弄される世界」と「核のない世界」のどちらを選ぶべきか。自滅か生存か―。宣言全文に加え、田上富久市長のインタビューを収める。『「平和宣言」全文を読む―ヒロシマの祈り』の姉妹編。芥川賞作家・青来有一、長崎大教授・吉田文彦両氏の解説が、長崎平和宣言は「世界平和宣言」であることを明らかにする。

(制作協力:長崎市、長崎大学核兵器廃絶研究センター、長崎新聞社)

著者プロフィール(編者、訳者等含む)

田上 富久(たうえ・とみひさ)
長崎市長。日本非核宣言自治体協議会会長。平和首長会議副会長。1956年長崎県五島市生まれ。九州大学法学部卒業後、長崎市役所に入所。観光振興課主幹や統計課長を経て、2007年4月の長崎市長選で選挙期間中に銃撃され死亡した伊藤一長市長の事件を受け、補充立候補し初当選。同年4月から市長に就き、4期目(22年5月現在)。

青来 有一(せいらい・ゆういち)
作家。元長崎原爆資料館館長。1958年長崎市生まれ。被爆2世。長崎大学教育学部卒業後、長崎市役所に就職。公務の傍ら執筆活動を続け、被爆地に生きる人間の苦悩と救いを主題にした小説『聖水』(文藝春秋)で2001年、芥川賞を受賞した。19年春に定年退職するまで約8年半にわたり同館館長を務めた。著書に『爆心』(文藝春秋)『悲しみと無のあいだ』(同)『小指が燃える』(同)『フェイクコメディ』(集英社 電子書籍)など多数。新聞や雑誌などに原爆や核兵器に関する随筆、コラムも多く執筆している。

吉田 文彦(よしだ・ふみひこ)
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)センター長兼教授。博士(国際公共政策)。1955年京都市生まれ。専攻は核軍縮・核戦略。東京大学文学部卒。80年朝日新聞社入社。ワシントン特派員、ブリュッセル支局長などを経て2000年より同社論説委員。論説副主幹の後、同社を退社。16年12月RECNA 副センター長に就き、19年4月からRECNA センター長。21年4月より「長崎市平和宣言文起草委員会」委員。主な著書に『核のアメリカ:トルーマンからオバマまで』(岩波書店)『証言・核抑止の世紀:科学と政治はこう動いた』(朝日選書)『核解体:人類は恐怖から解放されるか』(岩波新書)など。

目次など

まえがき  青来有一(作家・元長崎原爆資料館館長)

第1章 平和宣言 田上富久市長(2021~2007年)
     市長 田上富久氏に聞く
第2章 平和宣言 伊藤一長市長(2006~1995年)
第3章 平和宣言 本島等市長(1994~1979年)
第4章 平和宣言 諸谷義武市長(1978~1967年)
第5章 平和宣言 田川務市長(1966~1951年)
第6章 平和宣言 大橋博市長(1950~1948年)
第7章 被爆地の核兵器廃絶研究とウクライナ危機
     吉田文彦(長崎大学核兵器廃絶研究センター長兼教授)

あとがきに代えて 早稲田大学出版部 編集部

spacer