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法学部では何を学ぶのか。法律の知識を身につけるだけではない。人とは何か、社会とは何か、そして世界とは何か――。
「人」「社会」「世界」の3部構成で、法学を学ぶことの意味と、その背景となる幅広い教養の重要性を考える。早稲田大学法学部の多彩な教員が、それぞれの専門分野を通して、法学部で学ぶことの意味と魅力を語る。
多様な視点から物事を捉え、常識を問い直し、自分自身の言葉で考える力を育てるにはどうすればよいか。法学部への進学を考える高校生、大学での学びを考えている新入生はもちろん、大学で学ぶことの意味を改めて考えたいすべての読者にすすめる一冊。
中村 民雄
早稲田大学法学学術院教授(英米法、EU法)
高岡 佑介
早稲田大学法学学術院教授(思想史)
中村 隆之
早稲田大学法学学術院教授(フランス語圏文学、環大西洋文化研究)
橋本 有生
早稲田大学法学学術院教授(民法)
愛敬 浩二
早稲田大学法学学術院教授(憲法学)
岡山 具隆
早稲田大学法学学術院准教授(ドイツ文学)
マニゴ ヴァンサン
早稲田大学法学学術院准教授(近現代美術)
水町 勇一郎早稲田大学法学学術院教授(労働法学)
下田 啓早稲田大学法学学術院・教授(近代日本史)
ラーデマッハ クリストフ
早稲田大学法学学術院教授(知的財産権法)
石田 智恵
早稲田大学法学学術院准教授(文化人類学・ラテンアメリカ研究)
郭 舜
早稲田大学法学学術院教授(法哲学)
はしがき(中村 民雄)
第1部 人ってなに?
第1章 科学技術と人間性――山田宗樹『百年法』を読む(高岡 佑介・中村 民雄)
第2章 理性があれば「人」なのか?(中村 隆之・橋本 有生)
1 人間の人間性とは何か
2 「理性」あるいは、その原罪と恩寵――法は人間をどう分類してきたのか?
第2部 社会ってなに?
第3章 過去の克服と民主的社会の形成(愛敬 浩二・岡山 具隆)
1 過去の克服と日本国憲法――人類普遍の原理
2 戦後ドイツ社会と過去の克服
第4章 働くこと、美しさを楽しむこと、世界を問うこと(マニゴ ヴァンサン・水町 勇一郎)
第3部 世界ってなに?
第5章 世界とのつき合い方――人材として、市民として、法曹として(下田 啓・ラーデマッハ クリストフ)
1 グローバル人材思想の台頭と正体
2 グローバル人材に潜む問題点
3 グローバル市民という可能性へ
4 特許法からみえるローカルとグローバル
5 国際法律事務所の発展と現在地
6 法のグローバル化における日本の立ち位置
7 「国際弁護士」――現実か、それとも俗説か
第6章 国際法・国内法・市民社会の対話――アルゼンチンのケース(石田 智恵・郭 舜)
1 法の「正しさ」と市民の力――アルゼンチンからの問いかけ
2 法哲学からの眺め
3 問いへの返答
執筆を終えて