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矢口 徹也 編著
A5判 264ページ / 定価:3,200円+税(2026年7月8日発売)
1952年、早稲田大学教育学部に社会教育を冠する課程が置かれることになった。早稲田大学では帝国大学とは異なる立場を示すために大学開放事業が重視されてきたが、第二次世界大戦後の占領期に、なぜ課程の設置が実現されたのか。
第Ⅰ部では早稲田大学が戦後の社会教育振興のなかで受け持った役割について資料に基づいて精査し、その実態を明らかにする。第Ⅱ部では戦後の社会教育に関わる取り組みについて、ひろく各大学の姿勢を取り上げる。現在の生涯学習にも流れる「開かれた大学」の理念とは。
小林 美希 著
A5判 288ページ / 定価:5,000円+税(2026年6月25日発売)
グローバリゼーションの進展により「日本語指導が必要な子どもたち」が増加し、教育行政が見直されるなか、現場ではさまざまな課題が顕在化している。本書では複数言語環境で第二言語として日本語を学ぶJSL(Japanese as a second language)生徒への日本語教育に20年携わった著者が、その実践とJSL生徒の変容を描く。その過程では、「言語重視」か「自己表現重視」か、と二分法的に「書く」教育を捉えていた著者が教育実践を重ねていくうちに教育観が変容し、それらを交差させた教育を実施することになる。変化の激しい21世紀、JSL生徒は自身のライフコースを切り拓くための「ことばの力」をどのように育てていけるのか。年少者日本語教育におけるリテラシー教育実践の展望を説く。
広瀬 由美子 著
A5判 276ページ / 定価:5,000円+税(2026年6月8日発売)
現在の日本では、働き方の多様化・就業期間の長期化により人生の転機にたびたび立たされることが多くなっている。マルチステージ化とともにキャリア選択が自由になる一方、それは人生における迷いの原因ともなる。本書では、そのような迷いを解消するためには主体的な選択を可能にする確かなアイデンティティの形成が必要であるという視点から、そのための支援を考える。
もっとも重要なのは、組織や立場、世代を越えた他者と関わる「バウンダリーレスな学習環境」での学び直しの機会である。生涯学習やキャリアデザイン、学習支援に関わる理論を改めて検討するとともに、成人女性や専門学校生、ミドルシニア世代など、幅広い人々を対象として行ったプログラム実践の報告を収め、越境的環境を構築するための指針を提示する。
麻田 玲 今井夏子 志賀裕朗 北野尚宏 高原明生 編著
A5判 384ページ / 本体:4,200円+税(2026年4月24日発売)
世界秩序が揺れ動くなか、インド太平洋地域の地政学的重要性が高まりをみせている。同地域は中国の「一帯一路」構想の主要な対象地域だ。インド太平洋地域の比較的小さな国々と中国との二国間関係は、どのような要因をもとに発展してきたのか。本書の共同研究グループが考案した分析枠組み「五要因モデル」を用いてバングラデシュ、ラオス、フィリピン、セルビア、スリランカ、ザンビア、の6カ国の事例を分析する。小さな国々がどのようなカードを切り札にし、いかに大国との関係を構築し、自国の利益を引き出してきたのか、それぞれの中国との二国間関係の実像を描く。小国は必ずしも受動的な存在ではない。巨人を動かしうる生存戦略が示される。
佐渡島紗織 編著 後藤大輔・坂本麻裕子・嶼田大海・千仙永・中島宏治・平松友紀・渡寛法 著
A5判 364ページ / 定価:7,000円+税(2025年12月24日発売)
アカデミック・ライティング教育を通して書き手が「成長する」とはどういうことか。ライティング教育の実践者8名が集い、学部生だけではなく、「書き手」であり「指導者」でもある大学院生も対象に長期にわたる追跡調査を実施。時が経つにつれて、受講生たちの技術や意識にはどのような変化がみられるのか。ライティング指導での学びが活かされていく過程を具体的に明らかにする。アカデミック・ライティング教育の効果を総合的に知るための一冊。
岡田 敦美 著
A5判 336ページ / 定価:7,000円+税(2025年10月16日発売)
ラテンアメリカ主要国の一つであるメキシコでは、かつてマヤ文明やアステカ帝国が栄え、その後300年のスペインの植民地時代があり、独立戦争、メキシコ革命を経ている。その痕跡が今なお公共空間や駅、モニュメントに見て取れる。それらは非言語媒体として、見る者にメッセージを発する。メキシコの地域研究を専門とする著者が、「メディア」を軸にし、メキシコという地域を分析。メキシコにおけるメディア産業の展開、メディアとしての機能を持つ公共空間、日本のメディアに映し出されたメキシコの実像と虚像を論じ、メディアの特質を論じる。メッセージはなんのために発信され、どのように届くのか。
早稲田大学台湾研究所 編
B5判 96ページ / 本体:1,600円+税(2025年4月18日発売)
アジアについての研究成果を広く一般の読者に発信するジャーナル、リニューアル第2弾!
特集①は「日台漫画論」。いまや、日本を代表する文化の一つでもあり、重要な輸出産業ともなっている漫画。その日本漫画の影響を汲みながら、WEBを舞台に新たな作品世界を開花させつつある台湾漫画。日本と台湾の漫画のいま・むかしを考えます。
特集②は「学生運動を考える」。不確実な時代の今、学生運動について改めて考えます。歴史上、世界の至るところで、若者たちは主張し行動を起こしてきました。目的や方法、規模や結果の違いはあっても未来のために理想を求めたかれらの姿勢に注目、その事実を無駄にすることなく、理解と教訓を得るために多角的な検証を行います。『レッド』の作者、山本直樹氏のインタビューも掲載!
そのほか、編集長インタビューにデヴィ・スカルノ夫人も登場するなど今号も盛りだくさんの内容です。
宮本 健市郎・佐藤 隆之 著
A5判 418ページ / 定価:7,000円+税(2025年4月10日発売)
1890年代から1910年代、アメリカでは革新主義が潮流となるなか、「よい市民」の形成が試みられていた。子どもひとりひとりを尊重する進歩主義教育が台頭しつつも、一つの国家としての統一が目指されていた時代。「よい市民」形成という壮大な市民性教育の実験は、学校が社会と結びつき、その役割を変容させていきながら行われた。本書では遊び場運動、社会センターとしての学校、コミュニティ・センター運動、国旗掲揚の儀式、帰化プロジェクトの授業などをとりあげ、それらを主導したジョセフ・リー、クラレンス・A.ペリー、ジョン・デューイらの思想とともに、「よい市民」の理念と実態を考察する。対照的な「多様性の尊重」と「愛国心の教育」はどのように結びつき、実践されたのか。著者二人の約20年にわたる共同研究の集大成。
Administration and Technology Management Center for Science and Engineering, Waseda University
A5判 349ページ / 定価:4,000円+税(2025年4月3日発売)
2023年12月に発売し大好評を博した『勇気と覚悟――視覚障害学生の実験教育における技術支援』の英語版。
2019年4月、早稲田大学 先進理工学部に一人の全盲の学生が入学した。小学2年生の時に全盲となった彼女は、筑波大学附属視覚特別支援学校中学部、都立高校を経て、早稲田大学を受験。みごと現役合格を果たしたのである。
はたしてどのようにすれば、全盲の学生に大学の実験科目を履修してもらうことが可能なのか。この課題に中心となって対応したのが、早稲田大学 理工学術院統合事務・技術センターの技術職員たちであった。つねに彼女に寄り添いながら、学内外のステークホルダーたちを巻き込みつつ、高等教育機関として実験科目を通じて彼女に何を伝えるべきか、という根本的な問題意識の下に奔走した彼ら。その現場からの報告。
千葉 美奈 著
A5判 250ページ / 本体:5,000円+税(2024年12月24日発売)
世界的に青少年の早期妊娠やHIV感染が増加するなか、青少年のリプロダクティブ・ヘルスをいかに保護するかが急務となっている。保護にあたって重要なのが包括的性教育(CSE)の取組である。しかしCSEは、それぞれの国における政治的論争や学校現場での支持不足などにより十分に実施できているとはいいがたいのが実情である。
そんななかタイでは、学校を基盤とする質の高いCSEが実現された。なぜタイは成功したのか。同国の学校現場における調査・報告を通じ、効果的な性教育の普及のために必要な方策を考察する。青少年の保健教育に携わる教職員にとって、貴重な示唆に富む一冊。