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五十嵐 誠一 著
A5判 510ページ / 本体 8,600円+税
アジア諸国のなかで、いちはやく民主主義体制への移行を果たしたフィリピン。その移行過程においては、市民社会が重要な役割を果たした。民主主義体制への移行過程において、市民社会はどのような役割を果たし、その実態はどのようなものであったか、また市民社会はいかなる手段で民主主義の定着・発展過程に貢献してきたのか。他のアジア諸国との比較も意識しつつ、市民社会の視座から民主化および民主主義の問題を改めて問い直した若き研究者の意欲作。
第10回日本NPO学会優秀賞受賞。
日本平和学会編
A5判 222ページ / 本体 3,200円+税
夢の実現に向けて今、歩み出す。
オバマのプラハ演説以降、世界中で期待が高まる「核なき世界」。その実現のために乗り越えるべき多くのハードル……。この難題を克服する実践的戦略を12人の研究者が世に問いかける。
土田健次郎編
A5判 214ページ / 本体 2,800円+税
著しい経済発展を続ける中国において、社会秩序、政治倫理、個人修養などに資するとして、いま儒教が見直されている。韓国では一貫した生命力を維持し、日本でも依然として論語が親しまれるなど、東アジアの社会や文化を考えるうえで儒教は避けては通れない関門である。2500年の歴史を越えて、再び脚光を浴びる儒教を、第一線の研究者が早稲田・ハーバード・北京・清華各大学での成果をもとに問う。
【『中外日報』第27528号(2011年1月25日)の第6面(読書面「中外図書室」)に書評掲載】
花田達朗(コーディネーター)
A5判 224ページ / 本体 1,800円+税
今日の状況の中で、ジャーナリズムとはどのような営為なのか。どのような意識の位相に立つものなのか。そこから読者・視聴者・オーディエンスにどのようなメッセージを伝えたいのか。メディア企業やジャーナリズム現場で働く若い人たちはもちろん、混迷の時代を生きるすべての人に読んでほしい一冊。
【教科書・参考書指定】 法政大学社会学部
【『教育学術新聞』第2439号(2011年4月20日・水曜日)(日本私立大学協会)の「新刊紹介」に記事掲載】
加納貞彦・本間勝・石戸充 編著
四六版 242ページ / 本体 1,200円+税【電子版あり】
早稲田大学オープン教育センター「平和学」ゼミにおける各界ゲストスピーカーの熱い講義を再現。21世紀の平和がさまざまな「構造的暴力」を克 服することによってこそ実現するという最近の平和学の積極的平和の理念が,諸分野で活躍する講師たちの「論ずれば争う,働けば和す」という行動の 経験に基づき,生き生きと展開される。心の平安を通じて隔ての壁をのりこえた記録集でもある。
君も現代の龍馬になれる!
「国際情報通信の発展により国境の壁が低くなった現在,本書は明日の世界の主人公が君たち市民一人ひとりであること,君には何ができるのかを具体的に教えてくれる」 広島市長 秋葉 忠利(帯より)
★被爆国という被害者意識だけでは平和を語れないと考えさせられました ★イラク帰還兵のアメリカ人が,憲法9条をそらんじていて,「世界の宝だ」と言ったことの意味がわかった ★私の視点が社会を変える鍵になるかもしれないと勇気が出ました ★「未来は楽観主義者のものである」という言葉を支えに,私も視野の広い新聞記者になりたい・・・・本文「学生のコメント」から
※電子版のご購入にあたっては,各電子書店サイトで詳細をご確認ください:
iBook Store*/アマゾンKindleストア/ebookjapan/GALAPAGOS STORE/紀伊國屋書店/コープデリeフレンズ電子書店/セブンネット/東芝ブックプレイス/VarsityWave eBooks/ひかりTVブック/BooksV/Booklive/honto/本よみうり堂デジタル/楽天Kobo/Reader Store/YONDEMILL
*iPhone/iPadなどのiBooksアプリ、またはiTunes Storeで「早稲田大学出版部」を検索してください。
鳥越 皓之 編著
A5判 264ページ / 本体 6,500円+税
水に関わる環境問題は世界的規模で関心を集めている。淡水不足という「水の量」の問題、水の汚染という「水の質」の問題、さらに「水と人間との関係」の急激な変化の問題、という3つにそれは要約できる。
本書は霞ヶ浦を対象にした社会科学分野でのはじめての本格的な研究書である。琵琶湖の研究はかなりの研究蓄積があるが、日本での2番目の大きさであるこの霞ヶ浦については、どういうわけか本格的な研究が今までなかったのである。したがって本書のもつ意味は大きい。日本の湖を社会・人文科学的に研究する場合の不可欠な書になるだろう。
霞ヶ浦の個別課題を分析するだけではなくて、副題にあるように、本書は開発論の一種である「パートナーシップ的発展論」を提案している。地域コミュニティを基盤とした新しい発展論である。それは内発的発展論の系譜に入るだろうと想定される発展論となっている。
本書は霞ヶ浦についての環境社会学者による実証的な研究であるが、「水と人間との関係」の変化が「水の質」を悪化させ、また淡水の無駄遣いによる「水の量」の問題を引き起こしているという立場にたっている。そのため水と人間との関係というところに分析の焦点を定めている。
その分析にあたっては、開発の型の分析からはじまって、コミュニティのローカル・ルール、住民の環境意識、ボランティアとNPO、漁業技術史、遊びと労働の環境史、コミュニティにおける水の利用の歴史など多様な分野を手がけている。
【『週刊読書人』第2870号(2010年12月24日)の第3面「2010年回顧/動向収獲」の「社会学」の項で紹介。筆者:好井裕明氏(筑波大学大学院教授)】
藤井 千春 著
A5判 412ページ / 本体 5,800円+税
ジョン・デューイの哲学の主題は、世界の究極的な真相の究明ではなく、現実世界における社会的な問題を高い確実性において解決するための行動の方法の考案にあった。しかし、不安定で流動的な現実の世界において、人間は自らの行動に普遍的・絶対的な確実性を保証することはできない。また、行動の方法を考案する思考は、本質的に奔放な機能であり、合理的な基準を先験的に設定して統制することはできない。人間にできることは、示唆された観念について反省すること、すなわち、過去の様々な事例と比較し、また、考案されている行動の帰結を十分に予想して行動に移ることである。いわば、自由に広く発想して、慎重に先々を見通した上で行動することである。このようにして、行動の方法について確実性を高める思考に知性が示される。本著では、デューイの経験主義哲学における、西欧近代哲学とは根本的に異なった知性観とそれに基づく思考論を描き出した。
【『教育学研究』第78巻 第1号(2011年3月)(日本教育学会発行)に書評掲載。評者:松下良平氏(金沢大学教授)】
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC) 兵藤智佳/岩井雪乃/西尾雄志
四六判 208ページ / 本体 952円+税【電子版あり】
この本は、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)において「世界をちょっとでもよくしたい」とボランティア活動に取り組んでいる早大生たちの物語である。
「ストリートチルドレンを助けたい」と訪れたマレーシア。そこにはかわいそうなはずの子どもたちは居なかった。特別だと思っていたドメスティック・バイオレンスの被害。それは私たちの問題だった。悲しみに満ちていると思っていた中国のハンセン病回復村。そこにあったのは村人の笑顔だった。そんな世界の現実を丸ごと体験する大学生たちが紡ぐ躍動感溢れるボランティア物語。困難があってもあきらめない、新しいことに果敢に挑戦する、つらいことにもうれしいことにも涙も流す。そんな等身大の若者たちの成長の軌跡。彼らを支える教員によって描かれている一冊。
全国学校図書館協議会選定図書
【教科書・参考書指定】 早稲田大学オープン教育センター
【読売新聞2010年5月13日朝刊(くらし面)に紹介記事掲載】
【教育学術新聞 平成22年7月7日 第2407号に紹介記事掲載】
※電子版のご購入にあたっては,各電子書店サイトで詳細をご確認ください:
iBook Store*/アマゾンKindleストア/ebookjapan/GALAPAGOS STORE/紀伊國屋書店/コープデリeフレンズ電子書店/セブンネット/東芝ブックプレイス/VarsityWave eBooks/ひかりTVブック/BooksV/Booklive/honto/本よみうり堂デジタル/楽天Kobo/Reader Store/YONDEMILL
*iPhone/iPadなどのiBooksアプリ、またはiTunes Storeで「早稲田大学出版部」を検索してください。
露木和男
四六判 219ページ / 本体 1,200円+税
季節ごとに出会う花や虫、山に入っての鉱物探し、子どもと一緒に楽しむ自然観察会。小学校の教師として長年子どもたちを指導し、また現在は大学で理科教育を教えている著者が、豊富な実践をもとにフィールドサイエンスの楽しさを伝えるエッセイ集。
【教科書・参考書指定】 早稲田大学教育学部・オープン教育センター
【『BIRDER(バーダー)』2010年6月号(文一総合出版)のBOOK REVIEWに紹介記事掲載】
【『悠+(はるか★プラス)』VOL.27 2010年6月号(ぎょうせい)の「編集者発 いちおし新刊情報」に紹介記事掲載】
【『WWF』2010年7/8月号(WWFジャパン)の「この1冊」に紹介記事掲載(山浦文義氏記)】
奥島 孝康
四六判 501ページ / 本体 3,500円+税
早稲田大学一筋、研究生活44年間に数々の論文等を発表されてきたなかで、
論文集に収録できない未発表のものを含む法律小編の一部を編集したもの。
論文、講義の再現やエッセイなど厳選された内容となっている。
退職記念の一冊。