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アカデミック・ライティング教育を通して書き手が「成長する」とはどういうことか。ライティング教育の実践者8名が集い、学部生だけではなく、「書き手」であり「指導者」でもある大学院生も対象に長期にわたる追跡調査を実施。時が経つにつれて、受講生たちの技術や意識にはどのような変化がみられるのか。ライティング指導での学びが活かされていく過程を具体的に明らかにする。アカデミック・ライティング教育の効果を総合的に知るための一冊。
編著者
佐渡島紗織(さどしま さおり)
早稲田大学名誉教授。国際基督教大学大学院修士課程,イリノイ大学大学院博士課程,1998年にPh.D.。 国立国語研究所非常勤研究員を経て2002年より早稲田大学国際教養学部と国際コミュニケーション研究科に勤務。専門は国語教育。主な共著書に『これから研究を書くひとのためのガイドブック第2版』(ひつじ書房),『法を学ぶ人のための文章作法第2版』(有斐閣),『レポート・論文をさらによくするガイド(3冊シリーズ)』(大修館書店)。
著 者(五十音順)
後藤大輔(ごとう だいすけ)
東京海洋大学海洋生命科学部非常勤講師。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程在学中。早稲田大学修士(政治学)。2023年まで早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター助手。共著書に『プロセスで学ぶ大学生のレポート・論文作成』(ひつじ書房),『レポート・論文をさらによくする「観点」ガイド―学習と授業作りに役立つ25の観点』(大修館書店)。
坂本麻裕子(さかもと まゆこ)
早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター(アカデミック・ライティング教育部門)准教授。名古屋大学博士(文学)。2012年より早稲田大学オープン教育センター助手を経て現職。主な共著書に『レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド』(大修館書店),『課題に応える 卒論に活かせる 大学生のためのレポートの書き方』(ナツメ社)など。
嶼田大海(しまだ ひろみ)
青山学院大学アカデミックライティングセンター助教。早稲田大学修士(国際コミュニケーション学)。2020年9月まで,早稲田大学グローバル・エデュケーション・センターにて助手。主な共著書に『レポート・論文をさらによくする「引用」ガイド』,『レポート・論文をさらによくする「観点」ガイド』(いずれも大修館書店)。主な論文に「ライティング・センターにおけるオンライン型支援の特徴」(大学教育学会誌,第45巻1号,筆頭著者)。
千 仙永(ちょん そにょん)
国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科助教。ライティングサポートデスク・アドヴァイザー。早稲田大学博士(日本語教育学)。早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター助手および助教,東京大学日本語教育センター助教を経て,2023年より現職。共著書に『レポート・論文をさらによくする「観点」ガイド―学習と授業作りに役立つ25の観点』(大修館書店)。
中島宏治(なかしま こうじ)
早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター非常勤講師。早稲田大学修士(学術)。2024年度まで早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター講師(アカデミック・ライティング教育部門)。共著書に『課題に応える 卒論に活かせる 大学生のためのレポートの書き方』(ナツメ社),『レポート・論文をさらによくする「観点」ガイド―学習と授業作りに役立つ25の観点』(大修館書店)。
平松友紀(ひらまつ ゆき)
早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター講師。早稲田大学博士(日本語教育学)。早稲田大学アカデミック・ライティング教育部門で2015年より文章指導に従事し,助手・助教を経て現職。専門は,日本語教育学。特に,コミュニケーション教育,ライティング教育。共著に『レポート・論文をさらによくする「観点」ガイド―学習と授業作りに役立つ25の観点』(大修館書店)。
渡 寛法(わたり ひろのり)
日本大学文理学部准教授。京都大学博士(人間・環境学)。早稲田大学(助手),滋賀県立大学(特任准教授)を経て2020年より現職。専門はアカデミック・ライティング教育,EAP英語教育。主な共著書に『はじめてのアカデミックライティング―A Guide to English Academic Writing for Beginners』(朝日出版社),『明日の授業に活かす「意味順」英語指導―理論的背景と授業実践』(ひつじ書房)など。
はじめに
第1章 本書の誕生――アカデミック・ライティング教育の意義と取り組み
第1節 本書が誕生した背景
第2節 早稲田大学におけるアカデミック・ライティング教育
第3節 日本のアカデミック・ライティング指導を発展させるための取り組み
第2章 日本におけるアカデミック・ライティング教育の現状
第1節 はじめに
第2節 大学初年次におけるアカデミック・ライティング教育
第3節 アカデミック・ライティング授業における多様な指導法
第4節 大学院におけるアカデミック・ライティング教育
第5節 正課外で学生のレポート/論文作成を支援する施設の普及と取り組み
第6節 おわりに
第3章 初年次生の追跡調査――文章評価調査とインタビュー調査からみる変化
第1節 はじめに
第2節 調査対象者が履修したライティング授業
第3節 インタビュー調査および文章評価調査の分析対象
第4節 文章評価調査(客観的成長)
第5節 インタビュー調査(主観的成長)
第6節 おわりに
第4章 授業を受講する前の大学院生のアカデミック・ライティングの現状把握
――大学院生は何に留意して文章を書いているのか
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 研究目的
第4節 研究方法
第5節 結果
第6節 考察とまとめ
第5章 大学院生のライティングに関わる経験とその内省を探る
――ライティング授業を受講した17人の追跡調査から
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 Kolbの経験学習サイクル
第4節 研究目的
第5節 調査概要
第6節 結果:具体的な経験
第7節 結果:大学院生のライティングに関わる内省の様相
第8節 考察とまとめ
第6章 文章指導の経験がもたらす書き手としての学び
――大学院生文章指導者による語りの分析から
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 研究方法
第4節 分析結果
第5節 考察
第6節 おわりに
第7章 種類の異なる文章を書く――大学院生が取り組む様子と成長につながる要素
第1節 研究の目的
第2節 先行研究
第3節 研究の方法
第4節 研究の結果
第5節 考察と結論
第8章 書き手としての成長を支援するライティング・センター
――利用学生の評価アンケート分析
第1節 はじめに
第2節 ライティング・センターとは何か
第3節 ライティング・センターに関する先行研究
第4節 研究目的
第5節 研究方法
第6節 分析結果
第7節 考察
第8節 おわりに
第9章 書き手の成長とは
あとがき
索 引
英文要旨
執筆者一覧