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ラテン語からロマンス語への歴史を学ぶために。
サルジニア語、カタルニア語など少数言語も網羅した、新しいロマンス言語学の入門書。
【訂正情報】本書につきましては誤記がございました。お詫びのうえ、下記の通り訂正させていただきます。
『ロマンス言語学概論』正誤表.pdf
早稲田大学名誉教授。
イタリア共和国有功勲章カヴァリエーレを受勲(1991)、カリアリ市ロータリー・クラブ第18回ラ・マルモラ賞受賞(1999)、平成25年春 瑞宝中綬章を受勲(2013)。
専攻は言語学、ロマンス語学、イタリア語、サルジニア語。
主な著書:『現代イタリア語入門』(大学書林、1972)、G. C. レプスキー『構造主義の言語学』(翻訳、大修館、1975)、『サルジニア語基礎語彙集』(大学書林、1994)、『少数ロマンス語とロマンス言語学』(科研費基盤研究報告書 No.11695012、2004)、『超入門イタリア語――20課で学ぶイタリア語文法』(大学書林、2006)、ソシュール『一般言語学講義抄』[新対訳](大学書林、2013)、『コルシカ語基礎語彙集』(大学書林、2014)ほか。
主な論文:イタリア語およびロマンス語における《parola-chiave》型の合成名詞 [Bologna, 1986] (SLI 27, Roma, 1989)、現代イタリア語における《動詞+名詞》型の合成名詞 [Lugano, 1991] (SLI 33, Roma, 1992)、ソシュールと語形成 [Tokyo, 1992] (Roma, 1995)、ロマンス語に残る地中海的要素――語頭のC > Gなどをめぐって [Palermo, 1995] (Tübingen, 1998)、語彙化の論点 [Pavia, 1996] (SLI 34, Roma, 1998)、派生と合成の間――ロマンス語のなかの20世紀イタリア語 [Leuven, 1998] (Firenze, 2000)、ロマンス語のなかのサルジニ語 [Tokyo, 1997] (Roma, 2002)、イタリア諸方言のロマンス語的背景 [Firenze, 2000] (SLI 45, Roma, 2003)、『イタリア語と日本語の比較』(Vitervo, 2009)、ロマンス語におけるサルジニア語100の特質:試論 [Innsbruck, 2007] (Berlin, 2010) (以上原文はイタリア語、一部フランス語)ほか。
まえがき
Ⅰ 序論
1 ロマンス語とロマンス言語学
2 ロマンス語の分布
3 ラテン語の運命
4 ロマンス語の成立
Ⅱ 共通の源としての俗ラテン語
1 比較方法の適用
2 俗ラテン語の資料
3 俗ラテン語をめぐる課題
4 ラテン語からロマンス語へ
Ⅲ ロマンス語の音声
1 ラテン語の枠組み
2 母音体系の変化
3 子音体系の変化
Ⅳ ロマンス語の文法
1 名詞と名詞句
2 動詞
3 不変化詞
4 統辞論
Ⅴ ロマンス語の語彙
1 ラテン語の伝統
2 ロマンス語間の差異
3 外来要素
Ⅵ ロマンス語の語形成
1 その特徴
2 派生
3 合成
4 その他
5 意味変化
Ⅶ 個別ロマンス語の特質
1 ポルトガル語
2 ガリシア語
3 スペイン語
4 カタルニア語
5 オック語
6 フランス語
7 フランコ・プロヴァンス語
8 レト・ロマンス語
9 イタリア語
10 サルジニア語
11 ルーマニア語
12 ダルマチア語とコルシカ語
参考文献