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「アメリカ人の46%が、ビル・ゲイツがCOVID-19ワクチンに追跡装置を含めたと信じている⁉」
「フランス人の48%が、グローバルエリートがメディアと共謀して、ヨーロッパの白人をイスラム教徒の移民と置き換えていると信じている⁉」
「ポーランド人の30%が、ユダヤ人は秘密裏に世界征服を企んでいると信じている⁉」
――人はなぜ陰謀論に惹かれるのか。その理由について、海外の事例を多数挙げながら脳科学の見地から分析する。そして、陰謀論が一部の人々に起こる特別な現象ではなく、すべての人に起こりうることを脳機能の観点から明らかにする。
現代はSNSの発達などによって、陰謀論が広まりやすい社会的状況にある。これを防ぐには正確な情報の普及が大切なことはもちろん、私たち一人一人が自身の弱点を理解し、自らの思考に対して批判的検討をすることが重要である。本書の出版はその要請に応えるものである。
「現代を揺るがす「陰謀論」の起源を明かす名著。必読です!」茂木健一郎(脳科学者)
ユッカ・ハッキネン
ヘルシンキ大学心理学部に所属する心理学者。実験心理学の博士号を持ち、アールト大学のコンピュータサイエンス学部で兼任教授を務める。人間の知覚、思考、意思決定、そして人間とテクノロジーの相互作用に焦点を当てた研究に従事。これまでに3冊の一般向け科学書を出版、定期的にメディアに登場し科学の普及に努めている。
河合 隆史(かわい・たかし)
早稲田大学基幹理工学部表現工学科教授。博士(人間科学)。人間工学を専門とし、人間と先進テクノロジーの相互作用に関する研究に従事している。
主な著書・訳書『バーチャルリアリティ映画制作――ハリウッドの実践テクニックとベストプラクティス』(カットシステム、2018年)、『3D立体映像表現の基礎』(オーム社、2010年)など。
第1章 狩猟採集民の脳
第2章 推測する脳
第3章 意味付けする脳
第4章 回復する脳
第5章 陰謀脳