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早稲田新書

写真:変革せよ! 企業人事部

白木 三秀 著

新書判 218ページ / 本体:900円+税(2023年7月28日発売)

 コロナ禍におけるテレワークの普及は、人びとの働き方だけでなく、企業の人事(HR)部門にも大きな地殻変動を引き起こした。すなわち、従業員の採用・育成・評価・処遇といった従来の業務を越えて、従業員一人一人が望む働き方をふまえ、その人にふさわしいキャリア形成を支援する役割がHR部門に求められるようになったのである。
 こうした動きは以前からあったが、この流れを決定的にしたのがテレワークの普及であった。テレワークが人びとの働き方や人事部の現場に与えたインパクトを、データのほか、HR部門担当者や「駐妻」たちとの座談会を通じて明らかにする。また、テレワークに従事する従業員の労働時間規制の問題や、正社員の配置転換命令にみられる企業人事権が今後どのように変わるのか、という法的問題についても考察する。
 日本企業の人事部の今後あるべき姿について、人的資源管理研究の第一人者が提言。HR担当者、必読の一冊。

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写真:大隈重信と早稲田大学[改訂版]

渡邉 義浩 著

新書判 284ページ / 本体:900円+税(2023年4月3日発売)

大隈重信については、これまで多くの伝記が書かれてきたが、大隈がどのような教育を受け、教育に対してどのような思いを抱き、どのような志のもとで早稲田大学を創設したのかについて、十分に扱われたものはそう多くはなかった。内閣総理大臣を二度も務めた大隈の伝記は、当然のことながら当時の政治や社会情勢に関する記述が中心となるためである。本書は、そうした大隈の教育者としての側面に注目し、その来歴を紹介しつつ、大隈と共に政府を下野し立憲改進党を結成、東京専門学校(現・早稲田大学)の開校に加わった小野梓をはじめ、「早稲田四尊」と呼ばれる高田早苗、坪内逍遥、天野為之、市島謙吉らの業績、そして歴代総長の事績に至るまで、今日の“Waseda Vision 150 and Beyond”に連なる早稲田大学の歴史が、一気に俯瞰できる内容となっている。他にも、各学術院設立の経緯や、オリンピアンをはじめとする早稲田大学出身のアスリートの活躍などにも言及、巻末の参考文献リスト「さらに深く知りたい人のために」も大変重宝する。「早稲田大学」を知るうえで、必読かつ最良の入門書。

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写真:スウェーデンのフェアと幸福

福島 淑彦 著

新書判 222ページ / 本体:900円+税(2022年9月12日発売)

ダイバーシティ先進国であるスウェーデンには、積極的に移民を受け入れ、ジェンダー平等を推進してきた歴史がある。多様な人が尊重されるための制度が構築されており、男女間で差のない有給育児休業制度、ジェンダーの変更を合法的に許可する性別識別法は、世界で初めて導入された。人々が安心・安全に暮らせるスウェーデン社会は、透明性が高く、真の民主主義国家である。どのような社会であれば、暮らす人々が幸福を感じられるのか。スウェーデンの政治経済、国防、社会システムをなぞりながら解説する。

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写真:プーチンの過信、誤算と勝算

松島 芳彦 著

新書判 230ページ / 本体:900円+税(2022年9月2日発売)

ロシア大統領のプーチンが2022年2月24日に始めた「ウクライナ侵略戦争」は誤算が続く。国外逃亡のデマが流れたウクライナ大統領のゼレンスキーは首都キーウにとどまり、専守防衛の陣頭指揮を執る。キーウ制圧を諦め、ドンバス地方の東部戦線に兵力を再編成せざるを得なくなったプーチンに、欧米の経済制裁が重くのしかかる。核兵器の使用を示唆しながらも第三次世界大戦の勃発を巧妙に避ける「皇帝プーチン」に勝算はあるのか――。プーチンが卒業したレニングラード大学で学んだ国際ジャーナリストが、圧倒的取材力・分析力・表現力でもってプーチンの本性、ロシア拡張主義の源泉、欧米の二枚舌外交に迫る歴史ドキュメント。いつ、どこで、なぜ、皇帝が間違ったのかが、この1冊で分かる。

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写真:ファッションと建築の間

本郷いづみ 著

新書判 193ページ / 本体:900円+税(2022年7月2日発売)

大学・大学院で建築を学んだ女性が、なぜ、大手広告代理店の人気コピーライター職を捨て、留学先のベルギーでファッションデザイナーになったのか――。やわらかくてふわふわな〈質感〉に定評のあるベルギーのファッションブランド「VAN HONGO(ヴァンホンゴー)」のデザイナー・本郷いづみ氏による初の書き下ろし。半年ごとに発表するコレクションから、ファッションデザイナーとして参加する日欧の建築プロジェクトまでを「紆余曲折」(本郷氏)の逸話を交えて活写した。「色」「かたち」「素材」にとらわれてきたファッションが、短い時間軸を超えて建築へ向かったとき、ファッションと建築は独自の融合を始める。現場で息づく〈トランスボーダーの哲学〉が実感できる一冊。

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写真:「平和宣言」全文を読む

早稲田大学出版部 編

新書判 262ページ / 本体:900円+税(2022年6月8日発売)

長崎原爆の日(8月9日)に市長が読む「平和宣言」は通算73回に及ぶ。恒久平和を訴え「人類生存の道を残すため(中略)兵器用核物質の生産禁止、生物・化学兵器の廃絶、そして通常兵器の軍縮に取り組むべき」「人類と核兵器は共存できない」(1995年)と警告する。ウクライナ危機ではっきりした核抑止論の破綻。「巨大な破壊力があるから核は戦争を抑止する」という保有国の主張は根拠が崩れ、核の使用を阻んできたのは被爆者の存在であることが分かった。「被爆者のいない時代」が迫る今、「核に翻弄される世界」と「核のない世界」のどちらを選ぶべきか。自滅か生存か―。宣言全文に加え、田上富久市長のインタビューを収める。『「平和宣言」全文を読む―ヒロシマの祈り』の姉妹編。芥川賞作家・青来有一、長崎大教授・吉田文彦両氏の解説が、長崎平和宣言は「世界平和宣言」であることを明らかにする。

(制作協力:長崎市、長崎大学核兵器廃絶研究センター、長崎新聞社)

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写真:大隈重信と早稲田大学

渡邉 義浩 著

新書判 294ページ / 本体:900円+税(2022年4月7日発売)

首相を2度経験した大隈重信は100年前に亡くなった。英国の議会政治をモデルに日本初の政党内閣を誕生させ、早稲田大学の創立者で知られる。1897年の卒業式で「諸君は必ず失敗をする。随分失敗をする(略)成功より失敗が多い。失敗に落胆しなさるな」の名言を残した。大学の基本理念(教旨)である「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」をもとに、人類が直面する21世紀の課題に「たくましい知性」「しなやかな感性」で挑む早稲田大学。その過去・現在・未来を本書は照射する。「進取の精神」「久遠の理想」の源流に触れるとき「都の西北」は輝いて見えるに違いない。

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写真:「平和宣言」全文を読む

早稲田大学出版部 編

新書判 248ページ / 本体:900円+税(2022年2月25日発売)

平和ボケしているのか。それとも戦争ボケしているのか―。広島市長が毎年8月6日に読み上げる「平和宣言」は、戦争被爆国になった日本の「戦争の世紀」を思い起こさせる特別な機会。その基調は原爆死没者慰霊碑に刻まれた「過ちは繰返しませぬから」である。 「核の時代」に生きる私たちは、「戦争の世紀」に犯した過ちを繰返さないと言い切れるか。1947年の第1回平和宣言は「原子力をもって争う世界戦争は人類の破滅と文明の終末を意味する」「永遠に戦争を放棄して世界平和の理想を地上に建設しよう」と呼び掛けた。 それから75年。核兵器の削減は進まない。平和宣言全文に加え、歴代3市長のロングインタビューを収めた本書。核兵器禁止条約が2021年1月に発効したのを機に、核廃絶と世界平和実現の道筋を示す。待望の「平和研究・学習のためのテキスト」が誕生しました!!『「平和宣言」全文を読む―ナガサキの願い』の姉妹編。

 (制作協力:広島市、広島大学平和センター、中国新聞社)

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写真:村上春樹と魯迅そして中国

藤井 省三 著

新書判 260ページ / 本体:900円+税(2021年12月21日発売)

村上春樹の文学世界を読み解く「記号」は中国であると考える著者が、「猫好きの村上春樹」と「猫嫌いで小鼠好きの魯迅」を照らし合わせることで、二人の文学世界を掘り下げる本書。 手掛かりは「魯迅」と「父親の中国戦線従軍体験」。そして「中国文化の村上受容」と「高橋和巳」。 比較文学的手法を駆使する著者にいざなわれ、村上文学の深淵をのぞくとき、その先には別の深甚なる世界が待ち受けていた―。村上が中国をどう見て、中国が村上をどう見ているのか。そして中国人は村上文学をどのように読んでいるのか。それらの考察を本書でくまなく展開する。「早稲田大学創立者・大隈重信没後 100 周年」( 2021年 1 月 10 日)の特別企画第2弾。

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写真:絶対美感

假屋崎 省吾 著

新書判 181ページ / 本体:900円+税(2021年10月27日発売)

世界に知られる華道家・假屋崎省吾氏が書き下ろす初の新書は「心に花をいけませんか」と語りかけます。コロナ禍で灰色に変わってしまったわたしたちの心に彩りを取り戻してくれる存在としての花。その手立てとしてのいけばな。やがて枯れるからこそ美しい花のありようについて「絶対美感」をキーワードに表現していきます。人類誕生のはるか以前から地球上に咲いていた花は、人類が惨禍に直面するたび、優しく見守ってくれたと言います。「嫌いな事」を幼少時から押し付けられなければ「絶対美感」は「絶対音感」同様、後天的に身に付けられるとも。章の扉に置いた花の挿し絵、見開きのページにチューリップの形をレイアウトした本文。内容も外観も新書の常識を覆す、子どもへの読み聞かせもできる新書の誕生です!


◎『絶対美感』の担当イラストレーターに聞く――アサイレイコさん

 華道家・假屋崎省吾さんの新書新刊『絶対美感』で、挿し絵を担当したのはアサイレイコさん。章扉の横に置かれた挿し絵19点からは、独自の温もりが伝わってきます。イラスト・デザイン・翻訳を手掛けるアサイさんに、挿し絵制作の楽しさと難しさについて編集部が聞きました。

――豪華絢爛なイメージがある假屋崎さんの「花の世界」を挿し絵にするのは苦労の連続だったと思います。

アサイ 假屋崎さんが書き下ろした『絶対美感』の原稿をまず読ませていただきました。最初から最後まで熟読しました。子どものころの思い出が深く心に残りました。特にお母さまとのやりとりから、假屋崎さんの中にある「優しい部分」を感じ取ることができました。小さな花、小さな命を大切にする「優しい部分」です。それを形にしたいと考えました。苦労よりは楽しさの連続でした。

――制作の依頼があってから入稿までわずか半月だったと伺っています。

アサイ スケジュールや締め切りはもちろん気になりました。制作期間が半月はハードですから。假屋崎さんの「優しい部分」が『絶対美感』の核になっていると確信してからは、制作は順調でした。ご本人が書かれた本や雑誌は可能な限り目を通しました。いつしか、假屋崎ワールドを知ることが楽しみでもあり、励みにもなっていました。

――挿し絵の制作で注意した点はありますか。

アサイ 「花をいけるように、言葉をいける」。そう考えて、假屋崎さんが原稿を書かれたことを編集長から聞きました。それがきっかけとなり、言葉で「花の世界」を伝える假屋崎さんに対して、わたしは挿し絵で「假屋崎さんの世界・物語」を伝える必要があると考えました。各章に置かれた一つの挿し絵で、章全体のストーリーを描くということです。假屋崎さんが「空間における余白」を大切にされていることを知り、わたしもページの「余白」を生かすよう心がけました。「まえがき」用のラフが出来上がった時、なぜだか、とっても満足しました。

――挿し絵が各章のプロローグになっている意図が分かりました。

アサイ 読者を導こうとするあまり、挿し絵が自己主張をし過ぎると、それは押し付けになってしまいます。假屋崎さんが「余白」を尊重しているのは、見る人に対して「鑑賞の可能性」を確保しておきたいからではないでしょうか。「解釈の幅」を狭めたくないということです。それも「優しい部分」につながっていると思います。わたしの挿し絵も同じです。挿し絵が読者の「よき導き手」になるためには、読者の「余白」を最大限に尊重しなければいけないとわたし自身は考えています。

――「余白」を特に工夫した章はどこですか。

アサイ すべての章です(笑)。特に挙げると、「退職」の題が付いた第十一章でしょうか。退職という出来事がポジティブなことなのか、ネガティブなことなのか。人によって、また状況によって異なります。ですから、挿し絵のイメージを固定的に、かつあらかじめ決めることはできません。読者が本を手にするときの事情によって、イメージは左右されるかもしれません。はしごの挿し絵を見て、自分のイメージを膨らませてから章を読み進めていく。章を読み終えたとき、挿し絵のイメージが自分の理解とどのくらい合っていたのか、少しでも振り返ってもらえるとうれしいです。挿し絵の制作はこれからもどんどん引き受けたいと思います。(文責・俊)


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               アサイレイコさんの自画像

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               第十一章「退職」の挿し絵  Ⓒアサイレイコ

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