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渡邉 将智 著
A5判 480ページ / 本体 8,400円+税(2014年3月20日発売)
現代中国の政治体制は、前近代から続く歴史の流れのなかで、辛亥革命や国共内戦を経て次第に形成されてきた。故に、前近代中国の皇帝支配体制に目を向けて、その実態を把握することは、現代の政治体制の形成過程とその内容をより深く理解し、かつ将来的な課題に対応していくための基盤として必要不可欠である。本書では、前近代中国の皇帝支配体制の実態を明らかにすることを目的に、後漢期の政治制度の構造を重点的に論考する。
「本書はより詳しく精緻に、生き生きと、立体的に、後漢の皇帝政治を解き明かした。」『中国史研究動態』2014年第5期(2014年10月)(中国社会科学院歴史研究所)に書評掲載。評者:凌文超氏(中国社会科学院歴史研究所助理研究員)
「本書の成果は後漢の政治史・制度史はもとより、前近代中国の皇帝支配体制の変遷を追究する上で重要な位置づけをもつことは間違いない。」『史学雑誌』第124編第7号(2015年7月)(公益財団法人史学会)に書評掲載。評者:福永善隆氏(鹿児島大学学術研究院法文教育学域法文学系准教授)
小松志朗 著
A5判 338ページ / 本体 4,900円+税(2014年2月20日発売)
この困難な課題にいかに向き合うか。ソマリア,ボスニア,コソボ,リビアにおける紛争と介入のプロセスを独自の視点から分析して介入の成功と失敗の要因を示し,武力行使と外交交渉の連携の重要性を主張する。
高橋勝幸 著
A5判 416ページ / 本体 7,900円+税(2014年2月10日発売)
朝鮮戦争期にタイで発展した平和運動,その経緯と実態について,長年にわたり現地で発掘した史資料と独自に行ったインタビュー調査をもとに考察。米ソ冷戦期における国際関係の視点から,現代タイ政治史を見直した意欲作。
高橋 弘幸 著
A5判 372ページ / 本体 8,200円+税(2013年8月10日発売)
社員の技能が企業の競争力にどのような影響を及ぼすのか。明治大正期の三井物産を事例に,不確実性への対応という枠組みで探求する。
岩佐 壯四郎 著
A5判 560ページ / 本体 10,000円+税(2013年5月31日刊行)
島村抱月が美学理論の体系化の試みにより目指したものとは何か。日本自然主義、近代日本文学を支える思考方法と感性に光を当てる。
井黒 忍 著
A5判 472ページ / 本体 8,400円+税(2013年5月31日刊行)
金・モンゴル帝国が華北を支配した12~14世紀、華北地域の水利及び農業の様子から、「水」による異民族支配の実態を解明する。
奥野 武志 著
A5判 366ページ / 本体 7,900円+税(2013年5月31日刊行)
軍隊における軍人の身体的訓練に起源をもつ学校教練が,軍人養成を目的としない普通教育機関にどのような理念と期待の下に導入されたのか,また「軍国主義」との関係でどのような歴史的意味を持つのかを論究する。
杵渕 博樹 著
A5判 324ページ / 本体 6,600円+税(2013年3月30日発売)
核による人類の破滅をテーマにした『女ねずみ』をはじめ一連のグラス作品につき,これまで彼の作品を読んだことがない読者にも易しく解説。
Rieko Suzuki
A5 266ページ / List price:5,900 yen+tax (Available from July, 2012)
The beginning of the transition from Romanticism to Victorianism in English literature is examined through works created by three writers — Percy Shelley, Mary Shelley and Robert Browning — as the literary and political backdrop shifted in post-Napoleonic Europe. Despite the sharp line often drawn by scholars between the Romantic and Victorian periods, the author emphasizes the Shelleys' influence on the young Browning, drawing parallels between Percy's high Romanticism and Browning's revisionary poetics. The three writers' attitudes to gender are also discussed, along with their use of historicism and historiography, to shed further light on Romantic and Victorian sensibilities.
片木 淳 著
A5判 240ページ / 本体 6,500円+税(2012年6月10日発売)
1999年以来推進されたいわゆる「平成の大合併」の結果、日本のおける市町村は1999年3月には3,255あったのが、2011年末時点には1,742まで減少した。一方ドイツでは、東西ドイツ統一後、市町村合併を含む地域改革が進められてきたが、それでもなお今日、約11,000余の市町村が存在している。
こうした日本とドイツの違いはどこから来るのか。本書は、日独両国における市町村合併の促進要因と抑制要因を比較研究し、両国に違いをもたらした原因を解明しようとするものである。
悪化の一途をたどる地方財政、少子高齢化のさらなる進行など、さまざまな動きのなか、今後の地方自治制度についてそのあるべき姿を考えさせる一冊。