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石井 裕晶 著
A5判 504ページ / 本体 8,500円+税(2014年4月25日発売)
明治・大正期、営業税廃税運動の要求が実現するまでの政治過程および、その背景にある政治経済構造を、多数の史資料を渉猟して得た事実をもとに緻密に考証する。とりわけ、本研究で筆者によって発見された「減税のパラドックス」は、戦前期における日本政党政治の研究に大きな一石を投じるものである。
渡邉 将智 著
A5判 480ページ / 本体 8,400円+税(2014年3月20日発売)
現代中国の政治体制は、前近代から続く歴史の流れのなかで、辛亥革命や国共内戦を経て次第に形成されてきた。故に、前近代中国の皇帝支配体制に目を向けて、その実態を把握することは、現代の政治体制の形成過程とその内容をより深く理解し、かつ将来的な課題に対応していくための基盤として必要不可欠である。本書では、前近代中国の皇帝支配体制の実態を明らかにすることを目的に、後漢期の政治制度の構造を重点的に論考する。
「本書はより詳しく精緻に、生き生きと、立体的に、後漢の皇帝政治を解き明かした。」『中国史研究動態』2014年第5期(2014年10月)(中国社会科学院歴史研究所)に書評掲載。評者:凌文超氏(中国社会科学院歴史研究所助理研究員)
「本書の成果は後漢の政治史・制度史はもとより、前近代中国の皇帝支配体制の変遷を追究する上で重要な位置づけをもつことは間違いない。」『史学雑誌』第124編第7号(2015年7月)(公益財団法人史学会)に書評掲載。評者:福永善隆氏(鹿児島大学学術研究院法文教育学域法文学系准教授)
レオ・シュトラウス 著 飯島昇藏・石崎嘉彦・近藤和貴・中金聡・西永亮・高田宏史 訳
A5判 392ページ / 本体 4,800円+税(2014年2月24日発売)
古典的名著の完訳ついに成る。What is Political Philosophy? という問いに,中世のイスラームとユダヤ教の政治哲学の最高峰にも肉薄して近代ヨーロッパのキリスト教中心的政治哲学史に挑戦する異色の哲学書。徹底したliteral translationで,著者シュトラウス自身の意図の忠実な再現をめざす最新・完全訳。
荒山 彰久
A5判 368ページ / 本体 2,800円+税(2013年9月30日発売)
日本の飛行機,かく世界に羽ばたけり――。飛ぶことに命を賭けた鳥人。彼らを支えた技術者,科学者,軍人,実業家,政治家,ジャーナリスト。わが国初の航空企業・航空路の開設者。空の開拓者たちの苦難と栄光の物語。約200点の往時を振り返る貴重な写真を掲載。
《日本図書館協会選定図書》《全国学校図書館協議会選定図書》
【『福島民報』2013年10月5日の読書面「県内の本屋さん」に紹介記事掲載】
【『航空情報』2013年12月号(酣燈社)に書評掲載】
【『航空ファン』2013年12月号(文林堂)に書評掲載】
【『月刊エアライン』2013年12月号(イカロス出版)に書評掲載】
【『週刊読書人』2013年11月29日の「読物文化」に書評掲載。評者:石澤和彦氏(航空ジャーナリスト協会会長)】
『『早稲田学報』2014年2月号(早稲田大学校友会)の「本と本棚」に書評掲載。評者:大島槇子氏(筑波学院大学学長)】
井黒 忍 著
A5判 472ページ / 本体 8,400円+税(2013年5月31日刊行)
金・モンゴル帝国が華北を支配した12~14世紀、華北地域の水利及び農業の様子から、「水」による異民族支配の実態を解明する。
奥野 武志 著
A5判 366ページ / 本体 7,900円+税(2013年5月31日刊行)
軍隊における軍人の身体的訓練に起源をもつ学校教練が,軍人養成を目的としない普通教育機関にどのような理念と期待の下に導入されたのか,また「軍国主義」との関係でどのような歴史的意味を持つのかを論究する。
佐藤正志=ポール・ケリー 編
A5判 336ページ / 本体 5,800円+税(2013年3月31日刊)
多元主義から多文化主義につながるイギリス政治思想の20世紀的転換の中に政治的諸概念の21世紀の新たなパラダイムを多角的に探求した共同研究の成果。
鈴木 健夫 編
A5 286ページ / 本体 4,800円+税(2013年3月23日発売)
人間社会にとって「境界」とは,「越境」とはなにか。グローバリズムの今,あらためて考える。
土田 健次郎 著
A5判 / 本体 940円+税 【電子版あり】
壊滅した街の瓦礫の中で,人びとは前日までと同じように分けあい助けあった。非常時にも日常の倫理を喪わない日本人の心性の源泉を,近世の儒学思想に求め,明日への生き方を確かめる。
全国学校図書館協議会選定図書。
【教科書・参考書指定】 早稲田大学文化構想学部・文学部
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黒崎 剛 著
A5判 681ページ / 本体 12,000円+税(2012年3月30日発売)
ヘーゲルの取り組んだ「問題」が未だ解決されていないなか,古典『精神現象学』の現代的意義を明らかにする。従来の文献学的ヘーゲル研究とは一線を画した意欲作。
「筆者の眼からすれば、『精神現象学』は20世紀欧米哲学の諸理論を先取りすると同時に、その近代主義を清算し、概念把握という論理を提供する書でもある。このキメラのような二重性格を持つ謎めいた著作を、存在知のための方法論を確立する試みとして捉え直し、それを通じて現代の社会認識、すなわち非理性的現実のなかでの理性的認識、あるいは私たちの自己認識を可能にする道につなげていくことが筆者のライフワークである。本書は、そのための第一段階として、『精神現象学』の批判だけをその課題とするものである。」