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新刊案内

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写真:意味の文法

上野 義雄 著

A5判 500ページ / 定価:5,000円+税(2020年2月17日発売)

言語学は難しそうで実は難しくない。なぜなら言語の分析装置である理論が「広がり」と「深み」を見せているからだ。非変形生成文法の一つである自律モジュール文法(AMG)理論が、日本語の形態と統語の分析に対して有効であることをすでに証明してくれた著者。次はゴールとなる「意味」の文法に分け入る。日英語を対照し、主語繰り上げ、コントロール、数量詞、テンス、発話行為、モダリティの意味をつまびらかにする。言語の話し手と聞き手は、文を作ったりその意味を理解したりするのにさまざまな語を身につけている。語の発音、語形変化、文の構造内での使い方、語の意味…。語が連続すると規則性が現れ、規則性に縛られる。わたしたちが日常生活の中で自然に身につけた「語の森」の広がりと深み、そして神秘性さえもが、著者の分析によって次々と明らかにされる。著者渾身の集大成となる本書は、次の研究テーマである「コミュニケーションの現場における意味のやりとり」へとつながっていく。

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写真:松本清張が「砂の器」を書くまで

山本 幸正 著

A5判 300ページ / 本体:4,000円+税(2020年2月10日発売)

清張はいかにして国民的作家になったのか ?!
新進作家が地位と名誉とカネを手に入れ「現代の英雄」になるためには、マスコミの王者といわれた新聞で連載小説をヒットさせるのが近道だった。特に新聞が圧倒的存在感を示した1950年代は、そうであった。清張初の新聞小説「野盗伝奇」(1956年)は、共同通信の配信を通じて地方紙の夕刊に掲載された。新聞小説は掲載が夕刊か朝刊か。地方紙かブロック紙か、それとも全国紙かによって作家の成否を分けたと著者は分析する。読売新聞で1960年に連載が始まる「砂の器」により、清張は「現代の英雄」に大きく近づいた。とはいえ、全国紙から与えられた紙面は夕刊にすぎなかった。1000万人の読者数を誇るのは夕刊ではなく、朝刊だった。
清張が超えなければならない壁は三つあった。一つは、全国紙の朝刊を占めていたベテラン作家たち。残る二つとは…。
小説のうち今も最大の読者数を持つ新聞小説。その新聞小説と作家の深い関係に迫る著者の考察力は、学術書の領域を飛び越え、清張の推理小説に共通するスリリングさと展開力にあふれている。

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写真:アメリカ進歩主義教育の源流

山本 孝司 著

A5判 314ページ / 定価:4,000円+税(2020年1月28日発売)

アメリカで19世紀末から20世紀にかけて起こった、教育改革運動である進歩主義教育において、その源流にいたブロンソン・オルコットの思想を読み解く。オルコットは、個人の尊重を説く超越主義を教育において実践し、のちに「進歩主義教育の父」といわれるようになるフランシス・パーカーや、アメリカを代表する教育思想家ジョン・デューイへ影響を与えたとみられる。アメリカ教育思想史において、超越主義がどのように影響したのか、その思想的水脈を浮き彫りにする。

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写真:国境を越える人びと

日本平和学会 編

A5判 160ページ / 定価:2,200円+税(2020年1月9日発売)


歴史における「自由の移動」が、「国境を越える」という「不自由な移動」に変わりつつある。冷戦崩壊30年が経った今、「自国第一」が強調されるようになってきている。そのようななか、移民や外国人労働者がどのような状況に置かれ、いかなる改善が必要なのか。また、先住民族の権利はどのように守られるべきか。国境を越える最近の動きや権利保障の議論を取り上げる。

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写真:平安時代の笑いと日本文化

金 小英 著

A5判 322ページ / 定価:4,000円+税(2019年12月18日発売)

『土佐日記』『竹取物語』『源氏物語』をはじめとする中世文学における笑いの表現から、日本文化の特殊性を考察する。気鋭の研究者が独創的視点から迫る、日本文化における「笑い」の原点。

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写真:ニュースは「真実」なのか

瀬川 至朗 編著

四六判 366ページ / 本体 1,800円+税(2019年12月10日発売)

「ファクト」を掘り起こす――。
ジャーナリズムとは何か。それはどのような社会的働きをしているのか。ジャーナリストとは誰か。どのような仕事をしているのか。そして、なぜそれをしているのか。早稲田の人気講座シリーズ、待望の最新刊。

「この本は現時点で日本の頂点に立つジャーナリストらが、自らの調査報道で培ったノウハウやテクニック、つまり『個の力』を伝えるとともに、その成果を披露する場である。」
『東奥日報』2020年1月20日.pdf(※本画像は当該ページに限って東奥日報社が利用を許諾したものです)

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写真:多国籍企業の世界史

ロバート・フィッツジェラルド 著 川邉信雄/小林啓志/竹之内玲子/竹内竜介 訳

A5判 604ページ / 本体 7,000円+税(2019年12月10日発売)

19世紀から今日まで、5大陸で展開した多国籍企業の活動と、グローバル政治経済秩序の形成と変遷とにその役割を、広い視野と精緻な事例によって分析。
企業と国、政治、外交、軍事との相互作用のなかで、直面した問題をどのように解決してきたのか、現代ビジネスマンが学ぶべき野心的な歴史書。

「本書は、19世紀から現在に至るまでの、世界を駆けたグローバル企業と国家、社会、市場との相互作用を歴史的に精細に分析し、世界経済秩序がなぜ、いかに変化したのかを明らかにしている。GAFAをめぐって新たな国際経済秩序が求められる今日、国際ビジネス人にとって、実際に直面している問題を解決するための強力な指導書と言える。」永田 宏氏(元三井物産株式会社代表取締役副社長)

「我々国際ビジネス人にとって、多国籍企業の使命と役割を広く深く考えさせられる書物である。我々の経済活動の目的が利益の追求だけでないことが、多国籍企業の活動の歴史からいきいきと理解できる。我々は、ビジネスを通し、現地にまた本国にどのように貢献してきのか。本書は歴史的観点から、企業としての使命を我々に今一度振り返らせる啓発書である。」佃 孝之氏(元住友銀行代表取締役専務欧州本部長)

「米中の貿易戦争やBrexitに象徴される世界の現状は、グローバリズムの対極にある自国第一主義や保護主義の蔓延を示している。本書は、グローバル企業の台頭とその後の長きにわたる変遷がいかに世界の国々の経済のみならず、政治や社会、そして国家間の関係やパワーバランスに影響を与えてきたかを広い視野と精緻な事例分析により解明した好著である。」加藤泰彦氏(元三井造船株式会社代表取締役会長)

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写真:よみがえる寺院

望月 敬生 著

A4判 233ページ / 本体 3,000円+税(2019年12月5日発売)

 全国の寺院・日本庭園の建築、修復、復元に携わり、2017年11月に逝去した望月敬生氏の仕事を紹介。望月氏が携わった全国57の寺院・庭園を迫力あるオールカラー写真でみせるほか、氏作成の建築図面、鬼瓦など細部装飾のスケッチも満載。建築図面の読み方を説明するコーナーも設け、建築の専門知識がない人にも読みやすい。
 寺院などの修復・復元に携わる設計者・施工者・研究者、寺院関係者をはじめ、日本の伝統建築を愛するすべての人に捧げる一冊。

「日本建築と庭園の美は人々を魅了し続ける。望月さんはその謎に迫り、よみがえらせた。」中川 武 氏(早稲田大学名誉教授・明治村館長) 

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写真:地域再生の論理と主体形成

柏 雅之 編著 矢口 芳生・斎藤 修・弦間 正彦・西原 是良・堀口 健治 著 

A5判 456ページ / 定価:5,000円+税(2019年10月30日発売)

日本の農山村が直面している三重苦は、環境・資源管理、経済、社会の領域にまたがっていると本書は指摘する。一つは、農業の資源管理を担う人材の不足。もう一つは、兼業農家を営む経済条件の悪化。最後に、過疎と高齢化による活力低下。これらがもたらす三重苦は、それぞれが複雑に絡み合い、農山村を窒息死させようとしている。解決の道筋として、広域経営法人や集落営農法人の活動に注目する一方で、妥当な政策的支援を受けることの必要性を説く。「社会的共通資本」である農と農山村の持続可能性を守り抜くために、ヒトと地域、国は何ができるか、そして何をしなければならないか。農と商工・福祉の連携から食料産業クラスターの形成、JA直売所の取り組みまでと豊富な事例を取り上げ、農業再生の可能性を力強く示す。

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写真:中華民国と文物

張 碧惠 著

A5判 330ページ / 定価:4,000円+税(2019年10月30日発売)

歴史と伝統文化が凝縮した文化遺産である「文物」の破壊・海外流出を防ぐため、国家は何ができるのか―。辛亥革命から台湾へ退去する1949年までの間、中華民国各政府が進めた文物事業の「光と影」に本書は迫る。ナショナリズムと知識人の危機感が追い風となり、文物保護の目的には一貫した方向性があった。法制度も整った。中華民国の人々が「清王朝文物」の価値を発見したとき、強力な権限を持つ専門機関が無かったことから、内部抗争が生じ、保護を有効に進めることができなかった。内憂外患の文物事業に対する考察は、グローバル時代に高まるナショナリズムと文化財の評価・保護の関係から、略奪された文物の返還の在り方までを深く問いかける。

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