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中野 千野 著
A5判 312ページ / 定価:4,000円+税(2020年4月15日発売)
たとえば相手の容姿を見て、先入観や価値観に基づき認識して接する。そこからたち現れる言葉や態度を、相手は「まなざし」として感じとり、自己を形成していく。この「まなざし」論は、哲学をはじめとする、さまざまな領域で論じられてきたが、日本語教育の場では見落とされてきたのではないか。日本語教師である著者は、日本に一度も住んだことのない子どもや、来日した子どもたちが抱える課題に対面し、子どものことばの学びと「まなざし」がどのようにかかわっているのかを考察する。著者自身の論文やエッセイを二次分析し、「まなざし」の形成過程をたどることで、見えてくるものとは。オーストラリアの日本語教室における、教師や保護者が自己省察を行った事例も紹介する。
山本 孝司 著
A5判 314ページ / 定価:4,000円+税(2020年1月28日発売)
アメリカで19世紀末から20世紀にかけて起こった、教育改革運動である進歩主義教育において、その源流にいたブロンソン・オルコットの思想を読み解く。オルコットは、個人の尊重を説く超越主義を教育において実践し、のちに「進歩主義教育の父」といわれるようになるフランシス・パーカーや、アメリカを代表する教育思想家ジョン・デューイへ影響を与えたとみられる。アメリカ教育思想史において、超越主義がどのように影響したのか、その思想的水脈を浮き彫りにする。
瀬川 至朗 編著
四六判 366ページ / 本体 1,800円+税(2019年12月10日発売)
「ファクト」を掘り起こす――。
ジャーナリズムとは何か。それはどのような社会的働きをしているのか。ジャーナリストとは誰か。どのような仕事をしているのか。そして、なぜそれをしているのか。早稲田の人気講座シリーズ、待望の最新刊。
「この本は現時点で日本の頂点に立つジャーナリストらが、自らの調査報道で培ったノウハウやテクニック、つまり『個の力』を伝えるとともに、その成果を披露する場である。」
『東奥日報』2020年1月20日.pdf(※本画像は当該ページに限って東奥日報社が利用を許諾したものです)
伊藤 滋 監修 三舩康道 著
A5判 160ページ / 本体 1,500円+税(2019年9月20日発売)
密集市街地は昔ながらの下町風情を残す一方、道路は狭く、さまざまなものが置かれ、災害時には人々の避難や消防の妨げになる危険と隣り合わせの地域でもある。東京都各区で狭隘道路の拡幅整備事業が実施されてから約30年経ったいま、その進展ぶりを探るとともに、ブロック塀問題、UR都市機構による貢献を報告する。豊富な写真とともに考える、新たな都市論。
菅田 茂昭 著
A5判 256ページ / 本体 3,500円+税(2019年7月5日発売)
ラテン語からロマンス語への歴史を学ぶために。
サルジニア語、カタルニア語など少数言語も網羅した、新しいロマンス言語学の入門書。
【訂正情報】本書につきましては誤記がございました。お詫びのうえ、下記の通り訂正させていただきます。
『ロマンス言語学概論』正誤表.pdf
早稲田大学 大学総合研究センター 監修/姉川恭子・石井雄隆・山田晃久 編著
A5判 180ページ / 本体 2,500円+税(2019年3月15日発売)
IR、FD、eラーニングなど、さまざまな改革に教職協働で取り組んできた早稲田大学大学総合研究センター(大総研)。設置から4年間の取り組みを総括するとともに、早稲田の教育のあり方について今後の課題と展望を述べる。
ロバート・ルートバーンスタイン/ミシェル・ルートバーンスタイン 著 不破 章雄/萩野 茂雄 監訳
A5判 464ページ / 本体 2,300円+税(2018年11月22日発売)
アインシュタイン、ミッチェル、ガウス、スタインベック、ピカソ、バッハ…。数多くの天才と呼ばれる科学者や芸術家たちの創造的な仕事や作品の源となったのは、「ひらめき」や「直感」だった。
私たちも、それぞれが本来持っている「ひらめき」「直感」を発揮すれば、仕事、研究、勉学の面において、創造的な成果を生み出すことができる。そのための思考・実践の方法を、13の処方箋にわけてわかりやすく解説。
創造的な仕事に携わるビジネスマン、想像力たくましい研究者、夢見る大学生・高校生、必読の書。
「創造性は天才だけのものでなく誰の中にもあるという嬉しい話だ。身辺の観察をもとに生れる直感が科学・哲学・芸術などすべての原点とある。創造性を育てる教育の紹介もあり天才に近づけそうな気がしてきた。」中村桂子(生命誌研究者・JT生命誌研究館館長)
「「天才のひらめき」という題名に本書のエッセンスが入っている。科学の分野でも芸術の分野でも、天才を天才にするのは、高度の論理力でも表現力でもない。それは、新たな真理や創造物を直感的に洞察する感性――ひらめき――である。推論や創作は、ひらめきを他人に伝えるための二次作業にすぎない。本書を読めば、天才にはなれなくとも、天才であることの興奮を味わえる。」岩井克人(経済学者・東京大学名誉教授)
「科学技術、芸術、人文科学等の各分野での天才たちが“ひらめき”に導かれた思考過程を学び、読者自身が持っている感性を育み、創造性の発揮に繋がる方法を 論じており、教養深い教育効果のある啓発書である。」竹内 淳(物理学者・早稲田大学理工学術院長)
高口 洋人 編
A5判 140ページ / 本体 1,500円+税(2018年10月20日発売)
災害大国のわが国において、マンションの住民やビルのテナント事業者が安心してすごすためには、地震などの災害に対して自分が入居するマンションやビルがどれだけの耐久力をもち、また、被災したときにどれだけ迅速に復旧できるのかという、建物のレジリエンス性能に関する情報が公開されていることが望ましい。
しかしわが国では、そうした情報はマンションやビルのオーナーに偏在しているのが現状であり、情報の公開を義務付ける法律も存在しない。その結果、人々は建物の耐震性や災害が起きたときの復旧に関する情報を知らないまま、入居を続けている。
こうした由々しき状況を変えるべく、不動産評価の新たな仕組みづくり、地震保険の活用、建築保全の評価・格付けの新手法の開発など、人々が安心して日々の生活をおくるための具体的手法を提案する。
陳 雅賽 著
A5判 288ページ / 本体 4,000円+税(2017年11月10日発売)
国家とメディアの関係はどう変わるのか——。5つの“突発事件”(SARS事件、四川大震災、温州列車脱線事故、天津爆発事故、雷洋事件)報道から検証する。
中国における報道の自由に、ネットメディアはどのような役割を果たしているのか。
「本書は中国メディア研究の学術書でありながらも、中国社会の今後の変化を幅広く考察するうえで多くの素材とヒントを与えてくれる。」2018年3月17日 図書新聞にて紹介。執筆者:藤野彰氏(北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授)。
スーザン・R・コミベズ、ナンス・ルーカス、ティモシー・R・マクマホン 著/日向野 幹也 監訳
A5判 512ページ / 本体 2,800円+税(2017年8月30日発売)
最良のリーダーシップテキスト待望の邦訳!
リーダーシップに権限やカリスマ性はいらない。いま社会が求めるのは、他者との関係性を活用しながら自分を認識し開発する「関係性」リーダーシップである。
初心者にも理解しやすく解説し、大学の授業、企業や官庁の人材開発での使用にもたえる、最良のベストセラー教科書。
「世界中の大学等で活用されているテキストだけあって、いかにリーダーシップを学び、高めていくかが、分かりやすい形のステップを追って詳細に説明されている。
訳者まえがきでも書かれているように、日本の高校や大学で、このテキストを使ってリーダーシップを学ぶ意義は大きい」2017年10月30日 読売新聞 「本よみうり堂」にて紹介。執筆者:柳川範之氏(東京大学大学院経済学研究科教授)。